沖縄、新たにコロナ39人 宮古島の高齢者施設で感染広がる【2月1日朝】

 沖縄県は31日、10歳未満から80代までの39人が新型コロナウイルスに新たに感染したと発表した。70代以上の高齢者は7人だった。1日の感染者が40人を切ったのは1月12日以来、19日ぶり。休日で行政検査数が少なかったことが影響したという。 新規感染者のうち14人は既に感染した人との接触とみられ、家庭内5人、職場4人、施設4人、その他1人。残りの25人は調査中。県の糸数公保健衛生統括監は「施設内での感染などが中心になりつつあるが、飲食を介しての感染はまだ出る状況にある。病院では病床が逼迫(ひっぱく)している。新たな感染者を抑え込むことに協力してほしい」と注意喚起した。

 地域別では宮古島市が最も多い13人、那覇市8人、浦添市と宜野湾市が各4人、豊見城市3人、南城市と沖縄市、うるま市、名護市、中部保健所管内、大阪府、愛知県が各1人。各保健所管内の1週間ごとの新規感染者推移では、21日から27日の1週間で、宮古島市が前週の37人から129人に拡大している。

 県によるとクラスター(感染者集団)が発生し、自衛隊が医療支援活動を行っている宮古島市の高齢者施設で感染が広がっている。31日までに40人の感染が確認された。内訳は入所者が27人で職員が13人。このうち24人が施設内で療養している。糸数統括監は「重症化すれば医療機関に移送する可能性はあるが、人材を投入して施設での療養を続けている状況だ」と説明した。

 直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は39.33人で全国2番目に多い。米軍関係の感染者は、日曜日のため報告がなかった。

© 株式会社琉球新報社