【新型コロナ】拭く前にひと目だけでも… 横浜の企業、トイレで広告収入得る仕組み開発 コロナ苦境の飲食店支援

広告が印刷されたトイレットペーパー

 トイレにポスターを貼るだけで少額ながら収入を得ませんか─。飲食店を対象としたそんな支援企画を、のぼり旗制作会社のトランプス(横浜市青葉区)が始める。トイレ内を広告スペースとして活用し、広告料金の一定額を渡す仕組み「ハレルヤ」を開発。苦境の飲食店に新たな収益源を提供するという試みだ。

 「とにかく飲食店の力になりたい」

 新企画の原動力は、井口正文代表取締役(50)の熱意だった。のぼり旗のデザイン制作や通販事業を展開する同社の顧客は、8割以上が飲食店。新型コロナウイルスの感染拡大で減収が避けられない店舗が、少しでも定期収入を得られる方策を探していた。

 ハレルヤは、トイレを広告スペースとして貸し出したい飲食店と、利用客に自社商品を訴求したい企業とを橋渡しする。広告はポスターとステッカー、広告が印刷されたトイレットペーパーの3種で、ドアの内側や壁などに貼ってもらう。

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