リバプールが連勝で3位に浮上 南野はまたも出番なし

またも出番がなかった南野(ロイター)

イングランド・プレミアリーグ第21節、日本代表MF南野拓実(26)が所属するリバプールは敵地でウェストハムに3―1で勝ち、2連勝で3位に浮上した。

前節のトットナム戦で6試合ぶりの勝利を飾った昨季王者は連戦の疲労を考慮し、強力3トップの一角、セネガル代表FWサディオ・マネ(28)を遠征メンバーから外した。また、トットナム戦の前半で負傷したDFジョエル・マティプ(29)も離脱したため、層が薄くなったセンターバックには中盤が本職のMFジョーダン・ヘンダーソン(30)とDFナサニエル・フィリップス(23)が入った。

前半はリバプールが攻め込む展開ながらスコアレス。だが後半12分、右サイドでパスを受けたエースFWモハメド・サラー(28)が中にカットインし、左足シュートで先制した。これで勢いづくと23分、相手CKからのカウンターでMFジェルダン・シャキリ(29)のパスを受けたサラーが再び左足で2点目。さらに39分、MFジョルジニオ・ワイナルダム(30)がダメ押しの3点目を奪って試合を決めた。

過密日程と負傷者続出の中、ユルゲン・クロップ監督(53)も選手のやりくりに頭を痛めている。この日は3トップのレギュラーで先発したのはサラーだけ。マネを外し、FWロベルト・フィルミノ(29)は後半24分からの出場となった。代わって先発したのがDFディボック・オリギ(25)とシャキリ。一方で南野には最後まで声がかからず、2試合連続で出場機会はなかった。

地元紙でも戦力としての価値を問うような意見が出始めているだけに、日本代表の「10番」を取り巻く環境は厳しくなるばかりだ。

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