ザ・ウィークエンド、グラミー賞ノミネートされなかったことについて語る

Youtube:The Weeknd - Blinding Lights (Official Music Video)

2020年に大ヒットアルバム「After Hours」をリリースしたにも関わらず、2021年のグラミー賞で全くノミネートされていないThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)。ダベイビーやロディ・リッチ、ポップ・スモーク、アンダーソン・パークなど多くのヒップホップ/R&Bアーティストが各賞にノミネートされた中、そのリストに疑問を感じている者も多いようで、中でもThe Weekndはツイッターにて苦言を呈していた。この度彼はビルボードのインタビューにて、どのような気持ちになったかを語っている。

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本当に不意打ちで殴られたような気持ちになったし、色々感じたよ。悲しさなのか、怒りなのかはわからないけど、困惑していた。俺はただ答えが欲しかった。「何が起こった?全て正しくやったはずなのに」って思ったよ。俺はあまり自惚れた人間ではないし、傲慢な人でもない。多くの人に絶対にノミネートされると言われたし、今年は俺にとって一番大きな年になるはずだった。関わった人たちは、みんな困惑していた。

グラミーが人種差別的かと聞かれたら、一つの回答しかないだろう。今までの61年の歴史で、アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した黒人アーティストは10人だけだ。これは俺だけの問題ではないんだ。

このように、グラミーの歴史なども踏まえて、ノミネートされなかったと知ったときの自身とチームの気持ちを語ったThe Weeknd。さらに彼は、現在の感情も語っており、そちらでは「もう気にしていない」と明かしている。

正直もうどうでもいいよ。俺はグラミー賞を3つ取っているけど、今では明らかに意味を持たない称号だ。グラミーが欲しい!ってわけではない。ただこういう出来事が起きて、同じようなことが起きないように自身が前線で発言しているだけだ。どうせスピーチをするのは苦手だ。賞なんてどうでもいいよ。

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