新型ウイルス・インフル同時診断 デンカ 五泉拠点にキット開発

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 化学メーカーのデンカ(東京)は29日、新型コロナウイルスとインフルエンザを同時に診断できる「抗原迅速診断キット」を、五泉事業所(新潟県五泉市)を拠点に開発したと発表した。同日、国内薬事承認を申請。実用化されれば、懸念される同時流行の予防に役立つと期待される。

 キットは「イムノクロマト法」と呼ばれる手法を使い、検体を試薬と混ぜて試験紙に垂らし抗原の有無を判定する。同社は既に新型ウイルス用のキットを開発し、昨年8月に発売。現在、1日最大13万検査分の生産体制を整えている。

 新型ウイルスは、似たような症状となるインフルエンザと見分けがつきにくいことから、新たに開発に取り組んでいた。インフルエンザ用と新型ウイルス用のキットでそれぞれ使っている技術を応用。一つのデバイスで二つのウイルスとも判定できる。

 判明までの時間は5~15分程度、使用する検体は鼻の奥の鼻咽頭だけでなく、鼻腔(びくう)から採取しても対応できると想定される。

 同社は「適切な治療方法の適用、医療関係者の負担軽減につながることが期待される」としている。