巨人・原監督が桜井の熱投に驚き「201球放ったの!?」

熟練指揮官もビックリ仰天だ。巨人の宮崎春季キャンプが1日からスタートし、原辰徳監督(62)が復活に燃える右腕の熱投に文字通り目を丸くした。

キャンプ初日は晴天に恵まれ、最高気温も17・3度と温暖な一日となった。指揮官も「20度近くあったんじゃないでしょうか。汗ばんだんじゃない?」と報道陣に話を向けるなど満足顔だった。ゴキゲンだった理由は天候だけではない。厳しい練習に鋭い視線を向け続けたが「今日のノックにしたって、ランニングの時もそうだし、(自主トレで)かなりやってきているなあと。今日は『やってきていないな』と感じた人は誰ひとりなかった」。順調な調整ぶりを披露したナインの心意気を高く評価したためだった。

無観客でもグラウンド内が活気にあふれた中、指揮官を仰天させたのは桜井俊貴投手だった。6年目右腕は原監督がブルペンで視察した後も黙々と腕を振り続け、球数は実に201球。その事実を知らされた指揮官は目をさらに大きく見開いて「201球放ったの!?」と報道陣に〝逆質問〟したほどだ。

昨季は先発として開幕を迎えたが、結果が伴わず8月下旬から主にリリーフに回った。成績も2勝4敗、防御率4・95と物足りないもので、巻き返しに強い覚悟をのぞかせていた。指揮官にも、その思いは伝わったようで「並々ならぬ決意でスタートしたということじゃないでしょうか」と評価。一軍本隊の投手キャプテンに任命した宮本投手チーフコーチも「やるぞ!という決意を感じるブルペンだった」と称した。

キャンプ初日から首脳陣をうならせた桜井。今季、どこまで逆襲できるのか注目される。

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