二階幹事長〝松じゅん虚偽説明〟問題で「自民党は反省し、常に前を向いていきます」

不祥事を謝罪する自民党・二階幹事長

自民党の二階俊博幹事長(81)が1日、国会内でぶら下がり取材に応じ、緊急事態宣言中に銀座クラブをハシゴした問題で、虚偽説明を行い離党した〝永田町のマツジュン〟こと松本純衆院議員(70)らについて語った。

二階氏は松本氏、会食に同席した大塚貴司衆院議員(56)、田野瀬太道衆院議員(46)ら3人が離党届を出す前に離党勧告した理由についてこう説明した。

「まあ(政治家の)出処進退は、ご本人自らが決めることであります。(松本氏が)当初、説明した内容と異なることが判明したのを受けて、私のほうから離党勧告しました」

緊急事態宣言下、銀座のクラブ通いがバレた公明党の〝永田町の遠山の金さん〟こと遠山清彦前幹事長代理(51)は議員辞職した。これを受けて公明党の山口那津男代表(68)は国会内の会見で「国民に強い政治不信をもたらしてしまったことを深くおわびしたい」と頭を深く下げて謝罪した。

連立を組む公明党の遠山氏が議員辞職したことを念頭に入れて松本氏、大塚氏、田野瀬氏に厳しい処分をくだしたのか。二階氏は「われわれの党は、われわれの党独自の判断です」とした。

ネットでは、松本氏らの行動に対して離党するだけでなく「議員辞職すべき」という声が数多く書き込まれている。二階氏の考えは、議員辞職は本人が決めることだとして、これで幕引きをするのか。「これはやっぱり、ご本人のお考えを尊重したい」(二階氏)

田野瀬氏は首相官邸で面会した菅義偉首相(72)から、文科副大臣を更迭すると伝えられたことを明らかにしている。今後の菅政権に影響についてはどうか。

二階氏は「それはみなさん(マスコミ)がお考えになることです。われわれ(自民党)は反省し、常に前向いていきます」と話した。

二階氏の対応を巡ってはネット上で「二階氏も責任を取るべきだ」「平時と違い、コロナ禍。ご自身も、身の処し方を考えてほしいです」と怒りの声が上がっている。

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