5万8740人 接種希望 長崎県内医療従事者らの94% 来月中旬、開始予定

ワクチン接種の準備に取り組む県職員=県庁(代表撮影)

 新型コロナウイルスのワクチンを巡り、長崎県は1日、優先接種の対象となる医療従事者らについて、1月末時点で5万8740人が接種を希望していると明らかにした。今月中旬までに接種人数を確定させ、3月中旬に接種を開始する予定。
 県のワクチン対応チームの職員が報道陣に接種体制の現状を説明した。優先接種の対象はコロナの診療に当たる医師や看護師のほか、感染者を搬送する救急隊員や自衛隊員ら。対象者計6万2420人のうち約94%が接種を希望している。
 接種場所は調整中とした上で、ワクチン保管用の超低温冷凍庫「ディープフリーザー」18台が配置される大規模医療機関の基本型接種施設(千人超に接種)に加え、ワクチンを移送して接種する連携型接種施設(100人超に接種)として医療機関100カ所程度を想定する。
 一方、県によると、4月以降の優先接種の対象となる65歳以上の高齢者は約44万人。各市町が医療機関との調整や集団接種会場の設置準備などを急いでいる。各市町から県に対し、医師や看護師らスタッフの確保、ワクチンの供給スケジュールのほか、離島の自治体からは悪天候時のワクチン輸送などについても問い合わせがあるという。
 県の担当者は、円滑な実施に向け「国にワクチンの供給予定を早急に示してほしい」と話した。


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