大物三塁手・アレナードのトレード 早ければ今日中にも成立へ

ノーラン・アレナード(ロッキーズ)のカージナルス移籍が報じられてから数日が経過し、両チームはトレード成立に向けて交渉を続けている。「Yahoo!スポーツ」のティム・ブラウンによると、トレード拒否権を持つアレナードは書面を通して正式にカージナルス移籍に同意。ブラウンは「トレード成立に一歩前進した」と伝えている。早ければ今日中にメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会の承認が下り、トレードが成立する可能性があるようだ。

現在29歳のアレナードはメジャー8年間でオールスター・ゲーム選出5度、ゴールドグラブ賞8度、シルバースラッガー賞4度、本塁打王3度、打点王2度など輝かしい実績を誇るスター三塁手であり、ロッキーズと結んだ8年契約のうち、6年1億9900万ドル分の契約を残している。このうち5000万ドルをロッキーズが負担する見込みだが、金額が大きいため、メジャーリーグ機構の承認が必要となっている。

また、アレナードがトレード拒否権を破棄して移籍を受け入れることに対するボーナスとして「2022年シーズン終了後のオプトアウト権を追加」「トレード拒否権の再取得」「既存の契約に1年1500万ドル分を追加」といった契約の見直しが行われる予定であり、この点について選手会の承認も必要となっている。

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは「トレードが成立した場合、ロッキーズが得る見返りは4~5人」と伝えており、すでに両チームは交換要員について大筋合意に達しているとみられる(依然として具体的な選手名は不明)。よって、トレード成立のタイミングはメジャーリーグ機構と選手会の承認次第ということになりそうだ。ただし、「もう1日かかるかもしれない」と話す関係者もおり、明日にずれ込む可能性も残されている。

両チームは「トレードを成立させると決心している」とも言われており、遅かれ早かれアレナードがカージナルスの一員となることは間違いなさそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.