ポルトガル移籍で即活躍!MF守田英正が見せたJの底力

守田英正

昨季J1王者の川崎からポルトガル1部サンタクララに移籍したMF守田英正(25)が新天地で期待以上の活躍を見せている。

1月25日のリオアベ戦でデビューを飾ると、フル出場でいきなり試合終了間際に決勝ゴールを決めて2―1の勝利に貢献。同29日のポルトガル杯は1―2で敗れたが、やはり終了間際にアシストをマークした。そして1日(日本時間2日)に行われたベレネンセスとのリーグ戦もフル出場。得点に絡むことこそなかったが、今度は持ち味の的確なカバーリングと1対1の強さで相手攻撃陣に仕事をさせなかった。

守田はベレネンセス戦後にツイッターを更新。「毎試合、毎日が勉強になる。言語、移動の量や食事、日程、スタイル、ジャッジ、芝の質、環境、何から何まですべてが違う。素晴らしい」と充実した様子をうかがわせている。

昨季、圧倒的な攻撃力でJ1を制した川崎だが、前線の選手は口を揃えて守田の働きを絶賛。「中盤のいい守備から攻撃へのスイッチの切り替え。こういう選手がいるとチームは助かる」と昨季限りで現役を引退した中村憲剛氏(40)も質の高さを認めていた。

日本代表経験もある実力者とはいえ、いきなり環境に適応して、他の欧州組にも引けは取らない能力を見せた。何かと軽視されがちなJリーグ勢だが、守田は欧州で〝Jの底力〟を示してくれる存在といえそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社