「刑罰の対象となるのでそのつもりで」あたらしい党の女装家・梅田なつき氏の投稿が再炎上

千代田区議補選に立候補していた「あたらしい党」の梅田なつき氏のポスター

先月31日に投開票された東京・千代田区議補選で落選していた地域政党「あたらしい党」の梅田なつき氏(34)のSNS上の書き込みで、炎上騒動に発展している。

梅田氏は1日、ツイッターに「昨日までに私の過去の不適切ツイートを前後の文脈読まずにRTしちゃった人は公職選挙法142条の7に違反して不法行為に、さらに、書いてもないこと付け足しちゃった人は公職選挙法235条2項によって刑罰の対象となるのでそのつもりでね…」と投稿した。

公職選挙法では、虚偽の事実を公にする行為に4年以下の懲役もしくは禁錮又は100万円以下の罰金と定めている。

梅田氏は女装家で、選挙公報や選挙ポスターで「ニューハーフバーの勤務歴」「3児の父、戸籍上は男性」と記し、「LGBTs」の当事者として立候補し、注目を集めた。

すると選挙中に「歩きタバコは死ね」「痴漢OKの車両があったら面白そう」などの過去のツイートが発掘され、炎上に発展。あたらしい党から公認を得た後のツイートも物議を醸す書き込みがあったことから梅田氏は「政治家を目指す以上、今後は立場に相応しい発言を心がけます」とお詫びする騒動があった。

選挙が終わった途端に冒頭のツイートに加え、「(選管が)捜査に乗り出す可能性はあります。そうなる前に、不法行為・犯罪行為の証拠は削除しておくことを強くお勧めします」と居直りや証拠隠滅を勧めるとも取れる投稿にまたネット上では炎上した。

あたらしい党代表で参院議員の音喜多駿氏はブログで「(梅田氏は)自身への批判・指摘に対する開き直り・威圧とも取れる複数の発言がありました。選挙期間中もSNS上での立ち振舞いについて私および党関係者から再三再四に渡り注意・指導を行いましたが、舌の根も乾かぬうちに行われた発言は誠に遺憾であり、責任を痛感しております」と陳謝した。

同党幹事長で中央区議の高橋元気氏は、本紙に「候補者に対し、何を書いても許される状況を今後も作ってはいけないという思いがあったとの本人の弁明を聞いているが、表現の仕方に問題がある」と話した。

梅田氏は2日に「政党の公認を受けた立場として自覚に欠けた発言であり、不適切でした。党関係者の皆様及びツイートを見て不快に思われた全ての方にお詫び申し上げます。本アカウントによる発信は一旦中止します」と投稿。党側は処分については、本人への聴取を経て、検討中としている。

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