WRC最高峰クラスに復帰したピレリ、開幕戦モンテカルロでのパフォーマンスに好感触

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 WRC世界ラリー選手権の頂点から10年間遠ざかっていたいたピレリは、2021年シーズンの開幕戦として行われたラリー・モンテカルロで、このスポーツのトップカテゴリーに復帰したことを喜び、そのパフォーマンスに満足している。

 今シーズンよりWRCの単独タイヤサプライヤーとして、ミシュランに代わりラリータイヤの供給を開始したピレリ。2020年もWRC2クラスなどにタイヤを供給していたイタリアの企業は、同年から最高峰クラス用のニュータイヤの開発に乗り出したものの、新型コロナウイルスの影響を受けてテストの機会は約3カ月に制限されてしまった。

 それにもかかわらずモンテカルロに持ち込まれたスノー用のSOTTOZERO(ソットゼロ)と、ターマック用のP ZERO(ピーゼロ)レーサーは、ギャップを拠点としたラリーイベントで充分に機能したといえる。

「ラリー・モンテカルロの結果には本当に満足している」と語るのは、ピレリのラリーアクティビティ・マネージャーを務めるテレンツィオ・テストーニ。

「近年と比較して路面上に氷と泥が多く、これほどまでにグリップが不足したことはなかった。しかし、冬用のソットゼロタイヤはスタッド、スタッドレスタイヤともに通常どおり走行ができ、パフォーマンスの高さを示したと言えるだろう」

「また、スタッドタイヤ(金属の鋲が埋め込まれたタイヤ)の性能にも満足している。スタッドがひとつ失われたタイヤはなかったと思う。これはこのタイヤがドライターマックで使われたことを考えると素晴らしいことだと考えている」

 そんなピレリの次のタスクは、2月26~28日に行われるアークティック・ラリー・フィンランドでスタッド付きタイヤを供給することだ。文字どおり北極圏内での戦いとなるシーズン第2戦は雪と氷に覆われた路面が舞台となる。
 
 ラリー・スウェーデンの代替イベントであるこのラリーに対し、テストーニはピレリにとって不安はないと言う。

「私たちは次のイベントを楽しみにしている。歴史的にも我々はつねにこのようなラリーに強いタイヤを供給してきた。私はそれがふたたび当てはまると思う」

「3カ月でモンテの準備を整えられたことで、我々の実力は示された。次のラリーに向けても準備はできている」

2021WRC第1戦モンテカルロに持ち込まれたピレリ製ラリータイヤ
ラリー・モンテカルロのステージ例
ターマック用のピレリP ZEROが装着されたトヨタ・ヤリスWRC