【WWE】US王座初挑戦の元UFC戦士リドルはラシュリーに完敗

US王者ボビー・ラシュリー(右)に突っかかる元UFC戦士のリドル(-2021-WWE Inc. All Rights Reserved.)

【フロリダ州セントピーターズバーグ1日(日本時間2日)発】WWEのロウ大会が配信され、WWE王座初挑戦となった元UFC戦士のリドル(35)は、US王者のボビー・ラシュリー(44)に敗れ、惜しくも戴冠はならなかった。

リドルは先週大会でMVP(47)率いるハート・ビジネス(MVP、ラシュリー、シェルトン・ベンジャミン=45、セドリック・アレキサンダー=31)と、次期挑戦者決定ガントレッドマッチを敢行。ベンジャミン、MVP、アレキサンダーを連破する殊勲で王座挑戦権を獲得した。

開始からリドルがパンチ、キックのラッシュを仕掛ける。パワーで勝る王者は強引な体勢からスープレックスで対抗した。それでもリドルはエプロン上でのランニングキックから、セカンドロープを蹴ってのフローティングブロ(旋回式場外セントーン)で王者を圧倒すした。

長期戦は不利と悟ったのか、ラシュリーはエプロンに立つリドルをぶっこ抜いて必殺のハートロック(フルネルソン固め)。両腕をガッチリ決められたリドルは、タップすらできず口も開けない。危険と察知したレフェリーが試合を止めて、王者が防衛に成功した。

試合後も意識もうろうとなったリドルは「何が起きたんだ?」と再度試合に向かおうとして、レフェリーとスタッフに制止された。現実は厳しかったが、独特のひょうひょうとしたキャラクターで人気急上昇中のリドルだけに、戴冠のチャンスは早い時期に再びめぐってきそうだ。

またハートビジネスのロウタッグ王者ベンジャミン、アレキサンダー組はルチャ・ハウス・パーティ(グラン・メタリック、リンセ・ドラド)を撃破して防衛に成功した。

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