広島・九里が初ブルペンで120球!新カーブはユーチューブがお手本

ブルペンで120球投げこんだ久里

開幕投手を狙う広島・九里亜蓮投手(29)が新カーブの習得を目指している。今季から背番号11となった右腕は2日、沖縄市のコザしんきんスタジアムで今キャンプ初のブルペン入りし、変化球を交えて120球の熱投。チーム最多の球数となったが、タフネスが持ち味とあって「自分が納得がいくところでやめようと思っていたので、予定通りといえば予定通りかな」と涼しい顔で振り返った。

キャンプ初日はあえてブルペン入りを見送ったが「ここ2、3年沖縄初日に体が軽くブルペンで感じが違うというのがあった」と過去の経験を踏まえての行動。この日のカーブ多投もレベルアップに向けての取り組み。「カーブの精度を上げることによって投球の幅がしっかり広がっていけばいい」と8勝を挙げた昨季以上の成績を残すために新たな握りのカーブをマスターしたいという。

題材は動画投稿サイト「ユーチューブ」だ。「いろんなカーブの奪三振ショーを見ていると、スローで手元が映ったりすることがある。それを見ながら『こういう握り方もあるんだ』といろいろ見て試している」と様々な投手をお手本に試行錯誤を繰り返し九里流カーブを探していく。

そんな右腕の意識の高さに佐々岡真司監督(53)も「本人が考えながらやっている。しっかり自主トレで投げてきているから100球以上投げられる」と目を細めるばかり。8年目を迎える右腕は「(開幕の)特別なマウンドに立てるようにこのキャンプでレベルアップしないといけない」と燃えている。

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