新型コロナ受け 老舗2店舗の力をコラボ 新「じゃんぼ餃子」

新メニューをPRする近藤社長(左)と八木社長=佐世保市、白十字パーラー

 長崎県佐世保市本島町の菓子店「白十字パーラー」で、同市の中華料理店「天津包子(ぽうず)舘」の看板商品「じゃんぼ餃子」を使った新メニューが登場した。ともに1954年創業で、コラボレーションするのは初めて。新型コロナウイルス感染拡大の影響で売り上げが減少する中、老舗の名店が力を合わせる。
 白十字パーラーは菓子店とレストランを運営。ビスケットとゆず風味の餡(あん)を組み合わせた「ぽると」は、佐世保の銘菓として知られる。一方、天津包子舘の「じゃんぼ餃子」も、創業当初から変わらぬ大きさとジューシーな味わいで、60年以上にわたって市民に愛されている。
 新型コロナ感染拡大の影響で、天津包子舘の八木順平社長は店舗の無期限休業を決断。昨年4月からレストランは営業していないが、伝統の味を絶やさないために、冷凍じゃんぼ餃子の製造のみ行っている。同じくコロナ禍で打撃を受ける白十字パーラーの近藤英三社長は、レストランの新メニュー開発を検討。冷凍じゃんぼ餃子に目を付け、コラボを依頼した。
 新メニューは2種類。「焼きギョーザ」は「ぽると」に使用している壱岐産のゆず果汁を添え、サッパリとした味わいに仕上げた。「アヒージョ」はギョーザとオリーブオイルの相性が良く、エビや野菜も一緒に楽しめる。
 八木社長自ら焼き方を教え、1月23日から提供を始めた。近藤社長は「中華とのコラボは初めて。新しい味を楽しんでほしい」、八木社長は「オンリーワンのギョーザ。食べてもらえたら、うれしい」と話している。
 焼きギョーザは3個500円、6個950円。アヒージョは1200円。焼きギョーザはテークアウトもできる。問い合わせは白十字パーラー(電0956.22.2831)。

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