ギャップ萌え?大坂なおみはテニス界の「ファッションリーダー」

ファッションも注目される大坂なおみ(ロイター)

ファッションでも「女王」だ。女子テニスの世界ランキング3位・大坂なおみ(23=日清食品)が「ギプスランド・トロフィー」(オーストラリア・メルボルン)の2回戦で同53位のアリーゼ・コルネ(31=フランス)を6―2、6―2のストレートで下し、今季初勝利を挙げた。その大坂はいまやプレーだけではなくファッションでも注目を集める存在。今大会でもある〝新アイテム〟が大きな話題となっている。

昨年9月に優勝した全米オープン以来の公式戦となった大坂は「とても緊張した」と漏らしたが、試合は一方的だった。一度もブレークを許さず、主導権を握り続けて圧勝。次戦の4大大会「全豪オープン」(8日開幕、メルボルン)が楽しみになってきた。

この日の大阪は真っ白のウエアを着用。大会前のエキシビションマッチでの黒のウエアと正反対の色に一変させたことも印象的だった。そして、最も注目を集めたのがシューズだ。側面をよく見ると「招き猫」のようなイラストがプリントされており、小判の部分には「大坂」と書かれている。先のエキシビションマッチでも履いていたもので、関係者によるとスポーツブランドの王様「ナイキ」とのコラボだという。

ネット中継でシューズのアップが映し出されると、試合中から「かわいい!」と食いつくファンが続出した。いまや大坂はテニス界の「ファッションリーダー」の一人だ。身に着けるものはウエアやシューズ、アクセサリーにいたるまで女性ファンの間でたちまち評判となる現象も起きている。昨年の全米オープンでは人種差別への抗議として黒人被害者の名前入りマスクを着用して反響を呼んだ。

それ以外にも顔の絵柄が描かれたユニークなマスクが話題となり、SNSでは「どこに売っているの?」と欲しがる人が続出した。さらに、ラケットなどに入れたクマが花を持つ「フラワーベア」というオリジナルのロゴも注目の的に。大坂が10個以上の候補の中から選定する熱の入れようで、本人のこだわりの強さがうかがえる。かわいらしいデザインとパワフルなプレーの〝ギャップ〟も大きな魅力となっているようだ。

近年はトップアスリートの影響力をメーカー側がマーケティングに活用するケースは多い。今年に入り、大坂はスイスの高級時計「タグ・ホイヤー」、フランス高級ブランド「ルイ・ヴィトン」のアドバイザーに就任。テニス界だけでなく、ファッション界まで席巻しそうな勢いだ。

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