エンゼルス セクハラ疑惑のキャラウェイを職務停止処分に

日本時間2月3日、エンゼルスはミッキー・キャラウェイ投手コーチを職務停止処分としたことを発表した。「ジ・アスレチック」の報道によると、キャラウェイはインディアンス、メッツ、エンゼルスの3チームに所属していた少なくとも5年間にわたり、スポーツメディア界の女性に対してセクハラ的な行為をしていたという。キャラウェイが事実関係を否定しているため、エンゼルスは即刻解任とはせず、詳細な調査結果が出るまで職務停止という措置を取った。

キャラウェイのセクハラ疑惑は5人の女性によって告発された。キャラウェイは上半身裸の写真を女性に送り、それと引き換えに裸の写真を要求するなど、不適切な行為を行っていたという。また、チームの情報を与える条件として一緒に酒を飲みに行くことを要求したり、インタビュー中の女性リポーターの顔の近くに股間を近付けたりしたこともあったようだ。

現在45歳のキャラウェイは、2013年から2017年までインディアンスの投手コーチ、2018年から2019年までメッツの監督、2020年からエンゼルスの投手コーチを務めているが、このセクハラ的な行為は3チームに所属していた少なくとも5年間にわたるとされている。

エンゼルスは「昨日の遅くに『ジ・アスレチック』の報道によってこの疑惑を知りました。今朝、我々はミッキー・キャラウェイを職務停止とし、メジャーリーグ機構と緊密に連携して全面的な調査を行う予定です」との声明文を発表。キャラウェイのセクハラ疑惑が報じられた直後には「報じられている行為はエンゼルスの球団組織の価値観やポリシーに反しています。我々はこの件を深刻に受け止め、メジャーリーグ機構とともに全面的な調査を行います」と述べていたが、即刻解任とはせず、詳細な調査結果を待つ方針のようだ。

なお、メジャーリーグでは2週間前にメッツのジャレッド・ポーターGMがセクハラ疑惑によって就任からわずか1ヶ月で解任された。ポーターはカブス時代に女性リポーターに対して不適切なメッセージや写真を送っていたことが報じられていた。

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