楽天・石井監督、ドラ1早川を侍J稲葉監督に“売り込み” 「国際大会を経験してほしい」

キャンプの視察に訪れた侍ジャパン・稲葉篤紀監督(右は楽天・石井一久GM兼監督)【写真:宮脇広久】

本人は前日「自分の姿は目に映らない」と謙遜も

今夏の東京五輪で悲願の金メダル獲得を目指す侍ジャバンの稲葉篤紀監督が3日、沖縄県金武町の楽天春季キャンプを視察。ドラフト1位ルーキーで最速155キロ左腕の早川隆久投手(早大)を日本代表候補のひとりして考えていることを明かした。

前日(2日)にキャンプイン後初めてブルペンに入った早川は、この日も“連投”。初めて変化球を解禁し、捕手を座らせてストレート37球、チェンジアップ11球、カットボール7球、カーブ6球の計61球を投げ込んだ。

早川の投球練習終了には到着が間に合わなかった稲葉監督だが、三塁側ベンチ前で楽天・石井一久GM兼監督と約20分間も会談し、「石井監督から改めて『(早川は)いいよ』と教えていただいた。今後しっかり見ていきたい」と語った。

侍の指揮官自身も動画で早川の投球はチェック済みで、「球速というより手元の伸びがすごくあって、安定もしている。今のジャパンには左投手がちょっと少ないので、ああいう投手が出てくるのはいい事」と本音を明かした。

石井監督も「(ジャパン入りの可能性は)十分ある。国際大会を経験してほしいと思う。負けられない試合をすることで、選手として貴重な財産にしてほしい」と期待を寄せた。

早川は前日には「稲葉監督の目には、自分はまだ映らないと思います」と謙遜していたが、左腕不足という台所事情もある。開幕から順調に結果を残していけば、プロ1年目から自国開催で日の丸を背負う可能性も十分ありそうだ。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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