9割が〝生活と経済のライフライン〟と思う、全ト協意識調査

全日本トラック協会(坂本克己会長)は、10月9日「トラックの日」に関連して全国20~69歳の男女を対象に「トラック輸送に関する意識調査」を実施(9月11~14日)、結果を公表した。9割がトラックは「生活(くらし)と経済のライフライン」「輸送が止まったら困る」と回答する一方、トラックの日の認知率は1割にとどまる。1000人の有効サンプルを集計した。
生活と経済のライフラインに対し「とてもそう思う」50・8%、「まあそう思う」39・4%。トラック輸送が止まったら「とても困ると思う」65・1%、「まあ困ると思う」27・0%。いずれもシニア層が高い。
トラック輸送が止まった場合に予想される問題を示し、影響が大きいと思うものを聞いたところ、
「食材が届かず飲食店が開けない」が71・0%と最多。次いで「医療用品が病院に届かず治療ができない」63・1%、「生産者からの商品が届かず店から消える」67・5%、「宅配便や郵便で荷物が送れない」64・4%、「生産に必要な材料が届かずメーカーが商品を生産できない」63・9%だった。

3割弱が「国内貨物輸送9割」を認知

トラック輸送の実態に関して、「国内貨物輸送量の9割を運んでいること」を「知っていた」は27・3%、「災害時に、国や自治体と連携して被災地に緊急支援物資の輸送をしている」を「知っていた」は52・9%だった。
トラックの日を「知っていた」は11・1%。このうち「緑ナンバーのトラックの役割・重要性を社会にPRするために制定」を「知っていた」は60・4%だった。
大型トラックとの安全に関し「渋滞中に大型トラックの左側をバイクや自転車ですり抜けることは大変危険なこと」や「大型トラックの前に急な割り込みをするのは乗用車の前に割り込むより危険なこと」の認知は6割超に対し「高速道路のSA/PAで大型車用の駐車マスに駐車する乗用車がいるため困っている大型トラックがいること」は4割と半数を割った。
トラックドライバーのイメージは「力強く・たくましい」が52・1%で、以下「我慢強い」20・2%、「頼りがいがある」17・4%、「荷物の扱いが丁寧」16・0%、「時間管理がしっかりしている」15・8%が続いた。
トラックドライバー役が似合う芸能人は、男性は鈴木亮平さん、女性は天海祐希さんが最多だった。

提供元:日本流通新聞×foredge

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