「アクティブ交番」って何? 神奈川県警、今春に配備予定

県警が今春から導入する「アクティブ交番」の車両。12台を配備する=県警本部

 神奈川県警は3日、交番の統合再編に伴い2021年度から導入する「アクティブ交番」の車両を公開した。交番機能を備えたワゴンタイプの車両で、20年度末に統合される県内12交番の管轄署に1台ずつ配備。地域の治安維持に向け、移動型の新たな交番スタイルとして定着を図る。

 アクティブ交番の車両には警察官が2人態勢で乗車し、各種相談や届け出、防犯啓発など従来の固定型交番とほぼ同等の業務を行う。車内には机や椅子、刺股などの資機材が積まれ、車体には風雨や日差しを避けるための伸縮式のひさしも備えられている。

 駐留場所などの運用方法は各署が決める。朝夕の通学路をはじめ、駅前、ショッピングセンター、公共施設などを日替わりや曜日替わりで巡回する方式が想定されている。通常のパトカーとしても活用し、事件・事故の発生時は現場にも急行する。

 県警地域総務課の鈴木達也課長は「県民の心のよりどころとして、親しみを持って活用してもらえるよう積極的な活動を展開したい」と話した。

 交番の統合再編は、各交番の勤務員を集約して対処能力の向上を図るのが主な目的。29年度までの10年間で交番数を現在の471カ所から400カ所程度にすることを計画している。

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