ブリュワーズがGG賞二塁手・ウォンと合意 ヒウラは一塁転向か

日本時間2月4日、ブリュワーズがカージナルスからフリーエージェントとなっていたコルテン・ウォンと2年1800万ドル+オプション1年で合意したことが明らかになった。球団オプションが行使された場合、3年間の総額は2600万ドルになるという。ウォンは2年連続でゴールドグラブ賞を受賞するなどメジャー屈指の守備力を誇る二塁手であり、二塁守備に不安を抱えるケストン・ヒウラは一塁へのコンバートが有力視されている。

昨季終了後にカージナルスから球団オプションの行使を拒否されてフリーエージェントとなったウォンが今季もナショナル・リーグ中部地区でプレーすることになった。現在30歳のウォンは昨季53試合に出場して打率.265、1本塁打、16打点、5盗塁、OPS.675と前年から打撃成績を落としたものの、2年連続でゴールドグラブ賞を受賞。二塁守備はメジャー屈指のレベルにある。

カージナルスはウォンとの再契約について「ドアを閉ざしていない」ことを明らかにしていたが、再契約交渉に積極的でなく、日本時間2月2日にはロッキーズとのトレードでノーラン・アレナードを獲得。この時点で事実上、ウォンと再契約を結ぶ可能性は消滅していた。

今季のブリュワーズは二塁にウォンが加わり、昨季5試合に出場しただけでオプトアウト(出場辞退)した正中堅手のロレンゾ・ケインも戻ってくるため、センターラインの守備力は格段にアップする。しかし、ウォンの加入は若手スラッガーのヒウラが別のポジションへ移らなければならないことも意味する。

現在24歳のヒウラはメジャー2年目の昨季、チーム最多の13本塁打を記録。打線に不可欠な存在となっているが、二塁守備ではメジャー通算1085イニングで22失策(守備率.953)、守備防御点-13とチームの足を引っ張っている。以前からコンバートの可能性が取り沙汰されており、ウォンの加入に伴って一塁へ移ることになるとみられている。

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