ベイビー・シャーク復活!? ナショナルズがパーラとマイナー契約

2019年ナショナルズ世界一の象徴となった「ベイビー・シャーク」がナショナルズ・パークに戻ってくるかもしれない。日本時間2月4日、ナショナルズが読売ジャイアンツを退団してフリーエージェントとなっていたヘラルド・パーラとマイナー契約で合意したことが明らかになった。パーラは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、メジャー昇格を果たした場合の年俸は100万ドルであることが報じられている。

現在33歳のパーラは昨季巨人で47試合に出場して打率.267、4本塁打、13打点、OPS.689を記録。右膝の故障もあって期待されたほどの成績を残すことはできず、10月には日本を離れ、1年限りでの退団が決定していた。

パーラが全米にその名を轟かせたのは2019年。この年は開幕1ヶ月でジャイアンツから放出され、マイナー契約でナショナルズに加入したが、チームはなかなか調子が上がらず、開幕49試合消化時点で19勝30敗と低迷していた。ところが、パーラが登場曲を「ベイビー・シャーク」に変更したあたりから快進撃が始まり、最終的には球団史上初となるワールドシリーズ制覇を達成。「ベイビー・シャーク」に合わせて踊る「シャーク・ダンス」はナショナルズの快進撃の象徴となった。

ナショナルズは外野のレギュラーが左翼カイル・シュワーバー、中堅ビクトル・ロブレス、右翼フアン・ソトで固定されているが、控えはメジャー5年目を迎えるアンドリュー・スティーブンソンと昨季32歳でメジャーデビューしたヤディエル・ヘルナンデスくらいしかおらず、パーラにもメジャー昇格のチャンスは十分にある。

パーラはこれまでにダイヤモンドバックス、ブリュワーズ、オリオールズ、ロッキーズ、ジャイアンツ、ナショナルズの6球団で合計11年間プレーし、通算1466試合に出場して1312安打、88本塁打、96盗塁、OPS.727を記録。ダイヤモンドバックス時代の2011年と2013年にはゴールドグラブ賞を受賞している。

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