34歳の「キング・フェリックス」がオリオールズとマイナー契約

日本時間2月4日、オリオールズがかつてのサイ・ヤング賞右腕「キング・フェリックス」ことフェリックス・ヘルナンデスとマイナー契約で合意したことが明らかになった。メジャーに昇格した場合の年俸は100万ドルであることが報じられている。オリオールズの先発ローテーションはメジャーでの実績に乏しい若手投手で占められており、通算169勝の実績を誇るヘルナンデスにも開幕ローテーション入りのチャンスは十分にありそうだ。

現在34歳のヘルナンデスは2019年シーズン限りでマリナーズとの契約が終了し、昨季はマイナー契約でブレーブスに加入。オープン戦で4試合に先発して防御率1.98と好投し、コール・ハメルズが故障で出遅れる予定だったため、開幕ローテーション入りが有力視されていたものの、新型コロナウイルスの感染拡大によってオープン戦が中断され、シーズン開幕も延期。ヘルナンデスはオプトアウト(出場辞退)を選択し、昨季はプレーしなかった。

15年間在籍したマリナーズでは長年にわたってエースとして活躍し、2006年から2016年までの11年間で10度の2ケタ勝利を記録。最多勝1度、最優秀防御率2度、オールスター・ゲーム選出6度などの輝かしい実績を残し、2010年には249.2イニングを投げて13勝12敗ながら防御率2.27、232奪三振の好成績でサイ・ヤング賞を受賞した。しかし、2017年以降は故障や衰えによって成績が悪化。2017~19年の3年間は合計60試合(うち59先発)で15勝27敗、防御率5.42に終わっている。

今季のオリオールズは27歳のジョン・ミーンズとホルヘ・ロペス、25歳のキーガン・エイキンとディーン・クレーマーの4人が先発1~4番手を務める予定。ヘルナンデスは25歳のブルース・ジマーマンや同じくマイナー契約のウェイド・ルブラン(元西武)らと先発5番手の座を争うことが予想されている。

© MLB Advanced Media, LP.