
米製薬大手ファイザー製新型コロナウイルスワクチンの国内向け第1便は、主力工場があるベルギーのブリュッセルから成田空港に全日本空輸が直行便で運ぶことが4日、空港関係者への取材で分かった。最も早い医療従事者への接種開始が17日以降に迫る中、全日空は社内に専門チームを設置し、準備を加速させている。これまで扱ってきた医薬品と比べて大幅に低い超低温での輸送などが必須条件となる。
全日空の成田―ブリュッセル線は新型コロナの影響で旅客機に貨物だけを積んで運航している。ワクチンは今月14日以降にベルギーから日本に到着し、15日に厚生労働省が正式に承認する見通し。