長崎県内の生保社員70人 献血協力「助け合い」

献血に協力する生保社員=長崎市万才町

 新型コロナウイルスの影響で献血者が減少する中、長崎県内の生命保険各社の社員約70人が4日、長崎市内の移動バスで献血した。
 県内に支社などがある生保20社でつくる「生命保険協会県協会」が協力。例年同様に2月を献血の重点期間とし、離島を含む各地域の生保社員が移動バスで献血する。
 4日は生保各社が入る長崎市万才町のビルに移動バスが横付け。車内は看護師と献血者の間をビニールシートで仕切るなど感染防止対策を徹底し、社員も入り口で検温をした後に席にもたれ腕を差し出していた。大樹生命保険の清水啓次さん(43)は「献血は助け合いなのでみんなで協力したい」と話した。
 県赤十字血液センターによると、県内では昨年4~11月、企業や大学が在宅勤務やオンライン授業を導入したため人が集まらず、移動バスでの献血が57カ所で中止となった。同センターは「献血は医療体制の維持に必要不可欠なので、不要不急の外出には当たらない」として協力を呼びかけている。

© 株式会社長崎新聞社