フィリーズとカージナルスがFA市場で先発投手の補強を検討中

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者の話として伝えたところによると、フィリーズとカージナルスはフリーエージェント市場での先発投手の補強を検討しているようだ。ジェイク・オドリッジ、ジェームス・パクストン、タイワン・ウォーカーといった「2番手グループ」の投手を狙っているとみられる。この3投手のほか、リッチ・ヒル、コール・ハメルズ、ジェイク・アリエタ、マイク・ファイアーズなども市場に残っている。

フィリーズはすでにマット・ムーア(1年300万ドル)とチェイス・アンダーソン(1年400万ドル)を獲得しているが、両投手とも先発4~5番手候補に過ぎない。先発5枠のうち、アーロン・ノラとザック・ウィーラーが最初の2枠に入り、昨季自己ベストの奪三振率10.68をマークしたザック・エフリンが3番手。ムーア、アンダーソン、ビンス・ベラスケス、有望株スペンサー・ハワードらが残りの2枠を争う見込みだが、ブレーブスやメッツとの地区優勝争いに加わるために、計算できる先発投手をもう1人獲得したいと考えているのかもしれない。

一方のカージナルスは今オフ、先発投手を補強する動きをほとんど見せてこなかった。しかし、地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールドはカージナルスがオドリッジの獲得に興味を示していることを伝えている。アダム・ウェインライトと再契約し、ノーラン・アレナードを獲得し、ヤディアー・モリーナとの再契約も濃厚となっており、他の補強に使える予算の見通しが立ったことでようやく先発投手の補強に動き始めた。

カージナルスは先発の層こそ厚いものの、計算できる投手はエースのジャック・フラハティしかいない状況。ウェインライトは39歳という年齢面の不安があり、マイルズ・マイコラスは故障明け。金廣鉉(キム・グァンヒョン)は「2年目のジンクス」が心配される。5番手はカルロス・マルティネス、ダニエル・ポンセデレオン、アレックス・レイエス、ジョン・ガントらが争う予定だが、フラハティに次ぐ先発2番手としてオドリッジのような投手を獲得したいと考えているようだ。

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