ツインズがジャイアンツとトレード 右腕・アンダーソンを獲得

日本時間2月5日、ツインズはジャイアンツとのトレードが成立し、外野手のラモンテ・ウェイドJr.を放出して救援右腕のショーン・アンダーソンを獲得したことを発表した。ブルペンの層を厚くしたいツインズと、控え外野手の層を厚くしたいジャイアンツの思惑が一致したとみられる。ジャイアンツのファーハン・ザイディ編成本部長は「外野5番手の枠を競争できる左打ちの選手を補強するつもり」であることを明らかにしていたが、その言葉通りの動きとなった。

ツインズは今オフ、タイラー・クリッパード、マット・ウィスラー、トレバー・メイ、セルジオ・ロモなど多くのリリーバーがフリーエージェントとなり、ブルペンの層が薄くなっている。すでにハンセル・ロブレスとアレックス・コロメイを獲得しているが、さらにアンダーソンを加えることで退団したリリーバーの穴をカバーすることになった。

現在26歳のアンダーソンは今季がメジャー3年目。デビューした2019年は16先発を含む28試合に登板し、防御率5.44、奪三振率6.56に終わったが、リリーフに専念した昨季は18試合に登板して防御率3.52、奪三振率10.57と飛躍的に成績が向上。スライダーの投球割合を大幅に増やしたことが奏功した。

一方のジャイアンツは、左翼にアレックス・ディッカーソン、中堅にマウリシオ・デュボン、右翼にマイク・ヤストレムスキーという外野陣が予定されているが、外野の控えとなるダリン・ラフとオースティン・スレイターはいずれも右打ち。左打ちの控え外野手は層が薄く、補強が検討されていた。

現在27歳のウェイドJr.は2019年にデビューし、2年間で42試合に出場。18三振に対して15四球を選び、通算打率.211ながら出塁率.336と悪くない成績を残している。外野3ポジションだけでなく、一塁を守ることもできるユーティリティ性も魅力。スプリング・トレーニングのアピール次第では、開幕ロースター入りのチャンスもありそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.