エンゼルスが正右翼手を確保 カージナルスからファウラー獲得

日本時間2月5日、エンゼルスはカージナルスとのトレードでデクスター・ファウラーを獲得したことを発表した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンがトレードの第一報を伝えた。エンゼルスは有望株ジョー・アデルのマイナースタートが濃厚のため、右翼手の補強が必要となっており、カージナルスがロッキーズからノーラン・アレナードを獲得したあと、トレード交渉が開始されたようだ。ファウラーは今季が5年8250万ドルの大型契約の最終年である。

現在34歳のファウラーは2016年にジョー・マドン(現エンゼルス監督)が率いるカブスで出塁率.393をマークし、リードオフマンとしてチームのワールドシリーズ制覇に貢献。同年オフ、5年契約でカージナルスに加入した。ところが、移籍1年目の2017年こそOPS.851とまずまずの働きを見せたものの、翌年はOPS.576という大不振に陥り、その後も2019年がOPS.754、昨季がOPS.706と低調なシーズンが続いている。

エンゼルスの外野陣は、左翼にジャスティン・アップトン、中堅にマイク・トラウトがいるものの、アデルがマイナースタート濃厚のため、正右翼手が不在。オフシーズンを通して補強を模索していたが、マドンとも縁のあるファウラーを獲得することで正右翼手の確保に成功した。

交換要員は「後日指名選手または金銭」と発表されており、カージナルスとしては年俸総額の削減が目的のトレードとみられる。ただし、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、ファウラーの年俸(1650万ドル)の大部分はカージナルスが負担するようだ。

ファウラーの獲得により、カージナルスは左翼タイラー・オニール、中堅ハリソン・ベイダー、右翼ディラン・カールソンという外野陣で開幕を迎えることになる可能性が高い。オニールは昨季ゴールドグラブ賞を受賞し、ベイダーと有望株カールソンも好守に定評のある選手であり、名手揃いの内野陣と合わせて強固なディフェンスが売りのチームとなりそうだ。

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