メッツがCY賞右腕・バウアー獲得か 争奪戦はまもなく決着

昨季ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞を獲得し、シーズン終了後にフリーエージェントとなっていたトレバー・バウアーの争奪戦が決着目前となっている。日本時間2月5日午前6時すぎに代理人のレイチェル・ルーバが「(移籍先は)2球団に絞られた」とツイートし、各メディアはメッツとドジャースの一騎打ちであることを報じた。現時点ではメッツが優勢とみられている。

現在30歳のバウアーは、昨季レッズで11試合に先発して73イニングを投げ、5勝4敗、防御率1.73、100奪三振の好成績をマークして最優秀防御率のタイトルを獲得。最多勝のダルビッシュ有(昨季カブス・現パドレス)や最多奪三振のジェイコブ・デグロム(メッツ)との争いを制し、自身初のサイ・ヤング賞に輝いた。

今オフのフリーエージェント市場におけるベストの投手として動向が注目され、バウアー自身もSNSでファンを巻き込んで争奪戦を盛り上げていたが、史上最高年俸を希望していることが報じられるなど、獲得には超大型契約が必要ということもあり、なかなか具体的な動きには発展しない状況が続いていた。

「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは日本時間2月5日午前9時20分に「バウアーとメッツが合意した」とツイートしたが、10分も経たないうちにメジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドや「FanSided」のロバート・マレーが「まだ合意していない」と否定。それ以降、交渉状況に関する新たな情報は出ていない。

SNS上では「バウアーは移籍先を自身のYouTubeチャンネルで発表するために記者に情報を出さないようにお願いしているのでは?」といった憶測も流れている。これはあくまでも噂であり、真偽のほどは定かではないが、争奪戦の決着が近付いていることだけは間違いないだろう。

なお、契約条件については「メッツが今季終了後のオプトアウト権を含む3年1億ドル前後をオファーしている」との情報があり、年平均3000万ドルを超える大型契約になることが確実視されている。

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