事業承継の要所説明 宮崎市からセミナー配信

 経営のバトンタッチを考えるオンラインセミナー(宮崎商工会議所、県事業承継ネットワーク事務局、県事業引継ぎ支援センター、宮崎日日新聞社共催)は4日、宮崎市の宮日会館から動画投稿サイトを使って配信された=写真。事例紹介を通し、事業承継を円滑に行うための要所や注意点を視聴者に説いた。

 親族内承継の事例では、金属加工を手掛ける井崎製作所(新富町)の井崎貴盛社長と、母親の井崎美恵子常務が登壇した。

 3代目の井崎社長は、感情的な問題が起こりやすいといった家族間承継ならではの難しさを踏まえた上で「後継者選定、育成、株式譲渡、手続きなど時間を要する。専門家の力を借り、早い段階でスタートした方がいい」と訴えた。

 第三者承継では、静岡県の老舗乾物店「蒲原(かんばら)屋」の事例が紹介されたほか、県事業引継ぎ支援センターが本県の事業承継の現状や後継者人材バンク制度などの説明もあった。

 同セミナーは、動画投稿サイト「ユーチューブ」でアーカイブとして引き続き配信する。

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