見逃せない!広島、岡山、香川、愛媛など中国・四国地方のお花見スポット13選【2021年版】

春の絶景!お花見に行こう

春になると日本中で咲く。実は開花期間が非常に短く、満開の状態から1週間ほどで散ってしまうことをご存知でしたか?

あっという間に散ってしまうため、日本人でも「今年はゆっくりお花見できなかったなあ」と見逃してしまうことがしばしばあります。日本の桜風景を満喫したいなら、しっかり計画を立てておくことをオススメします。

今回は、広島県や岡山県などを含む中国地方、香川県や愛媛県などを含む四国地方のお花見スポットを10カ所紹介。

海や山々など壮大な自然の風景とともに楽しめるお花見スポットは、日本人からみても思わずため息が出てしまうほど美しい景色。ぜひチェックしておきたい場所ばかりです。

目次:

1.広島 厳島神社へ向かう道沿いに咲く桜「宮島」
2.広島 平和を願う公園で見る桜並木「平和記念公園」
3.広島 全国屈指!しだれ桜の並木道「世羅 甲山ふれあいの里」
4.広島 山頂から桜を見渡せる「千光寺公園」
5.広島 湖面に桜が映える「上野公園」
6.岡山 石垣との饗宴「津山城(鶴山公園)」
7.岡山 川沿いに続く桜並木「倉敷川千本桜」
8.鳥取 ライトアップが幻想的「打吹公園」
9.山口 木造アーチ橋が美しい「錦帯橋」
10.島根 2キロ続く桜のトンネル「斐伊川堤防桜並木」
11.香川 ミシュランで3つ星獲得「栗林公園」
12.香川 桜の先に島々が浮かぶ「紫雲出山」
13.愛媛 家族連れでも安心な「開山公園」

中国地方

1.広島 厳島神社へ向かう道沿いに咲く桜「宮島」

世界文化遺産に登録されている「厳島神社」で有名な宮島。島内では約1,900本もの桜が咲き誇ります。海を背景に桜が咲く様子は、海の青色によって桜の淡い桃色がより一層際立ちます。

国重要文化財の多宝塔と歴史的な寺である光明院前では夜桜鑑賞もできます。ぼんぼり(※1)に明かりが灯され、幻想的な雰囲気の中での花見はため息が出るほどの美しさです。

※:2019年6月より厳島神社の大鳥居は保存修理工事が行われており、終了時期は未定です。宮島の公式HPで最新情報をご確認ください。

例年の見ごろ

3月下旬 ~ 4月上旬

2.広島 平和を願う公園で見る桜並木「平和記念公園」

第二次世界大戦での被爆後、世界恒久平和を願う公園として建設された「平和記念公園」。ユネスコの世界遺産「原爆ドーム」があることで知っている人も多いでしょう。

実はここ、桜並木が美しい、桜の名所でもあります。春には約300本の見事なソメイヨシノが川沿いに連なり、夜はライトアップされます。原爆ドームの周りを桜が咲き誇っている様子を見ると、何とも言えない厳かな気持ちになることでしょう。

例年の見ごろ

3月下旬〜4月上旬

3.広島 全国屈指!しだれ桜の並木道「世羅 甲山ふれあいの里」

全国屈指のしだれ桜の並木道が見事な「世羅(せら) 甲山ふれあいの里」。上から降ってきそうなほど咲き誇るしだれ桜の並木道を抜けると、ソメイヨシノや八重桜など、さまざまな種類の桜が連なっています。園内には大型公園もあり、子ども連れにも人気のお花見スポット。

見ごろの時期が短いので、公式HPの桜開花情報を確認してから行くことをオススメします。

例年の見ごろ

4月上旬〜中旬

4.広島 山頂から桜を見渡せる「千光寺公園」

尾道市広島県の人気観光スポットのひとつ。神社、寺、史跡めぐりや、美しいブルーの瀬戸内海を渡るサイクリングロード「しまなみ街道」も大変有名です。そんな尾道の桜の名所が「千光寺公園(せんこうじこうえん)」。

千光寺山の頂上から中腹にかけて広がる公園は、瀬戸内海の海面から約100メートルほど高いところにあるので、街並みとともに瀬戸内海やそこに浮かぶ島々などを見渡すことができます。春には山々の桜を見下ろせて、まさに絶景。

駅から山頂まではロープウェイで上ることができ、優雅に景色を堪能できます。

例年の見ごろ

4月上旬

5.広島 湖面に桜が映える「上野公園」

周囲約2キロメートルの上野池を中心とした桜の名所である上野公園。園内では県史跡に指定されている古墳(※2)こふん 日本の古代の権力者が埋葬されている、大きな墓のことを見学することもできます。

毎年4月に開催される「庄原上野桜まつり」では、夜になると、池にかかる赤い橋やぼんぼり紙や絹で覆われたライトが夜桜の美しさを引き立ててくれます(2021年の開催は公式HPを参照ください)。

例年の見ごろ

4月上旬~中旬

6.岡山 石垣との饗宴「津山城(鶴山公園)」

日本100名城」に認定されている津山城。高さ約10メートルの石垣が重なり合い、重層的な景観を作り出しています。ハート型の石垣があるので、探してみるのもいいかも?

「さくら名所100選の地」にも選定されており、春には約1,000本の桜が咲き乱れ、夜にはライトアップされます。たくさんの観光客が足を運ぶ、津山のシンボル的な場所のひとつです。入場料金は大人310円、中学生以下は無料です(ライトアップなどの2021年の開催は公式HPを参照ください)。

例年の見ごろ

4月上旬〜中旬

7.岡山 川沿いに続く桜並木「倉敷川千本桜」

観光地として人気の倉敷。昔ながらの町家が並ぶ美観地区にも桜はありますが、その先にも足を向けてみましょう。

美観地区の南端にある「入船橋いりふねばし」から、倉敷川に沿って3キロメートルにわたって桜並木が続くのです。ここに植えられているのは、河津桜です。時間がゆるやかに流れる川沿いを歩きながら、桜を愛でてみませんか?

例年の見ごろ

3月上旬〜下旬

8.鳥取 ライトアップが幻想的「打吹公園」

鳥取県倉吉市のシンボル、打吹山(うつぶきやま)は、国の林野庁から「森林浴の森100選」に選ばれている山。そんな打吹山のふもとにある「打吹公園うつぶきこうえん」は多種多様の桜が見る人を喜ばせます。夜になると、大小500個ものぼんぼりが灯され、幻想的な夜桜の風景を鑑賞できます(2021年のぼんぼりの点灯については公式HPを参照ください)。

また、ちょっとユニークなスポットも。公園内にある「羽衣池」はごろもいけに「ほどき紙」という紙を流すと、自分の忘れたい過去がなくなり、これからの願いが叶うと言われているのです。

倉吉白壁土蔵群くらよししらかべどぞうぐん観光案内所で「ほどき紙」を購入できますので、そこに忘れたいこと、叶えたい願いを書いて、池に流してみましょう。

例年の見頃

3月下旬〜4月上旬

9.山口 木造アーチ橋が美しい「錦帯橋」

錦帯橋(きんたいきょう)は山口県を代表する観光地。長崎の眼鏡橋、東京の日本橋とともに日本三名橋のひとつとして知られています。

錦帯橋は5つの橋が連なって構成される、世界的にみても珍しい木造のアーチ橋です。1673年に建造されて以降、台風によって流出もしましたが、300年以上にわたって職人の技術が受け継がれてきました。

錦帯橋が一年でもっとも美しくなるのが、桜の季節。川沿いの桜が一斉に咲き誇り、華やかな雰囲気に包まれます。さくら舟という遊覧船に乗って、川から景色を楽しむこともできます(有料)。

隣接する吉香(きっこう)公園内にも季節の花が多く植えられています。

例年の見頃

3月下旬〜4月上旬

10.島根 2キロ続く桜のトンネル「斐伊川堤防桜並木」

斐伊川(ひいかわ)沿いに続く桜並木。その長さはなんと2キロメートル! 「さくら名所100選の地」にも選ばれ、植えられた約800本もの桜の木が川沿いを鮮やかに彩ります。

夜にはぼんぼりが灯され、幻想的な夜桜に。屋台も多く出店して賑わいを見せる、島根県随一のお花見スポットです(2021年の祭りのメインイベントは中止となりました。詳細は公式HPを参照ください)。

例年の見頃

3月下旬〜4月中旬

四国地方

11.香川 ミシュランで3つ星獲得「栗林公園」

うどんで有名な香川県にある庭園「特別名勝とくべつめいしょう 栗林公園(りつりんこうえん)」。江戸時代に作られた、古い歴史がある庭園です。

園内の「南庭なんてい」は300年以上前の庭の雰囲気をそのまま残しています。重要な文化財庭園として四国で唯一、特別名勝に指定されており、2009年には日本に関する旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で「わざわざ旅行する価値がある」を意味する3つ星に格付けされました。

6つの池と13の築山がある園内には春になると約320本の桜が咲き誇り、伝統美と自然美を楽しむことができます。抹茶やランチが楽しめるレストランも併設されているので、1日中ゆったりできます。

海や山々の景色とともに楽しめる桜スポット。豊かな自然の中にいるだけでも癒されますが、やさしいピンク色の桜が加わることでより心が和みます。自然の中の澄んだ空気とともにぜひ桜を満喫してください。入場料は大人410円、小・中学生170円です。

例年の見頃

3月下旬〜4月上旬

12.香川 桜の先に島々が浮かぶ「紫雲出山」

瀬戸内海に突き出た、香川県西部の半島に位置する紫雲出山(しうでやま)。約1,000本の桜が咲き誇っています。桜とともに、山頂展望台からは海に浮かぶ島々を見渡せる絶景スポットです。

この山頂には今から約2,000年前に集落があり、当時の暮らしを紫雲出山遺跡館しうでやまいせきかんでうかがうことができます。遺跡館の中にはカフェがあり、コーヒーを飲みながら窓の外に広がる景色を楽しめます(2021年の桜の時期の入山については公式HPをご確認ください)。

例年の見頃

3月下旬〜4月中旬

13.愛媛 家族連れでも安心な「開山公園」

日本最古の温泉「道後温泉どうごおんせん」で知られる愛媛県。愛媛県の今治いまばり市にある開山公園(ひらきやまこうえん)は、標高149メートルの開山山頂にあります。春になると、ソメイヨシノをはじめ、約1,000本もの桜が咲く名所。

この公園のポイントは展望台! 伯方島(はかたじま)、大島大橋おおしまおおはし、大三島橋おおみしまばし、多々羅大橋たたらおおはしが一望できるのですが、春には橋や海、山々の景色に桜の木々が加わります。また、公園のなかには36メートルの滑り台やジャングルジムなどもあるので、家族連れにもオススメ。ハイキング気分で遊びに行きたいお花見スポットです。

例年の見頃

4月上旬〜中旬

おわりに

中国・四国地方には豊かな自然や、歴史的な建造物が残るエリアが多くあります。桜の季節に訪れれば、忘れられない景色に出会えることでしょう。中にはアクセスが不便な場所もあるので、時間の余裕をもってスケジュールを立ててくださいね。

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