「期待された役割果たす」 木下検事正が着任会見 長崎地検

着任会見で抱負を述べる木下検事正=長崎地検

 1月22日付で長崎地検の検事正に就いた木下雅博氏(56)は5日、長崎市の同地検で着任会見を開き、「重責を痛感している。検察に期待された役割を果たすことによって、長崎県民の安全安心な暮らしを守るべく全力を尽くしたい」と抱負を述べた。
 昨年からの新型コロナウイルスの感染拡大については、感染防止対策の徹底と、仮に職員から陽性者が出た場合も、業務が継続できる態勢づくりを進めることを強調。その上で、コロナ禍に乗じた犯罪にも警戒し「人の弱みに付け込む特殊詐欺などには厳正に対処したい」とした。
 また司法修習生時代、長崎で実務修習に取り組んだ経験を明かした。「長崎は法曹としてスタートした地で、原点。勤務には感慨深いものがある」と語った。
 木下氏は福岡県出身、青山学院大法学部卒。1993年に検事任官。長崎地検佐世保支部長兼平戸支部長や札幌地検次席検事、東京地検公安部長などを歴任し、2019年7月から東京高検公安部長を務めていた。

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