昨季の二冠王・オズーナ 4年6400万ドルでブレーブスと再契約

日本時間2月6日、ブレーブスは自軍からフリーエージェントとなっていた昨季の二冠王(本塁打・打点)マーセル・オズーナと4年6400万ドル+オプション1年で再契約したことを発表した。5年目のオプションが行使された場合の年俸は1600万ドルになるという。昨オフにカージナルスからフリーエージェントとなった際は複数年契約を得られず、ブレーブスと1年契約を結んだオズーナだが、昨季の大活躍を経て、ようやく複数年契約を手にすることができた。

現在30歳のオズーナは、昨季ブレーブスで全60試合に出場して打率.338、18本塁打、56打点、OPS1.067の好成績をマーク。本塁打と打点の二冠に輝き、打率もリーグ3位という、あわや三冠王という大活躍だった。ナショナル・リーグの選手として初めてエドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者)を受賞したほか、自身2度目のシルバースラッガー賞も受賞。さらに、「オールMLB」のファースト・チームにも選出された。

ところが、今季のナ・リーグでの指名打者制の採用が不透明なため、ブレーブスは再契約に積極的ではなかった。これにはオズーナが昨季60試合中39試合に指名打者として出場し、その39試合で打率.362、14本塁打、40打点、OPS1.155の好成績を残していたことが関係しているとみられる。つまり、ブレーブスはオズーナにとって指名打者が最適のポジションであると考えているというわけだ。とはいえ、今季はナ・リーグで指名打者制が採用されない可能性が高く、オズーナは正左翼手を務めることになりそうだ。

オズーナとの再契約により、地区3連覇中のブレーブスは打線のグレードダウンを回避することに成功した。同地区の他球団が積極的な補強で戦力アップしていることを考えると、これは非常に大きい。昨季猛威を振るった1番ロナルド・アクーニャJr.、2番フレディ・フリーマン、3番オズーナの上位打線は、今季も他球団にとって大きな脅威となるに違いない。

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