平野佳寿が古巣・オリックス復帰へ 日本メディアが伝える

日本時間2月6日、マリナーズからフリーエージェントとなっている平野佳寿が古巣のオリックス・バファローズへ復帰することが決定的となっていることがわかった。「スポーツ報知」など複数の日本メディアが伝えている。現在36歳の平野は、2017年オフに海外フリーエージェント権を行使してダイヤモンドバックスと2年契約。メジャー3年目の昨季はマリナーズでプレーした。オリックスへの復帰が決定すれば、2017年以来4年ぶりとなる。

平野はメジャー1年目の2018年にダイヤモンドバックスで75試合に登板して4勝3敗3セーブ、32ホールド、防御率2.44の好成績をマーク。アーチー・ブラッドリーやブラッド・ボックスバーガーとともに勝利の方程式を形成した。5月から7月にかけて26試合連続無失点を記録し、球団記録を更新。上原浩治がレッドソックス時代の2013年に樹立した日本人記録にもあと1に迫った。シーズン終了後には地元記者が選出するチーム新人王を受賞した。

2019年はやや数字を落としたが、それでも62試合に登板して5勝5敗1セーブ、15ホールド、防御率4.75を記録。右肘の炎症により8月から9月にかけて自身初の故障者リスト入りも経験した。2年連続で60試合以上に登板したリリーバーはリーグで14人だけ、2年間の合計47ホールドはリーグ3位。シーズン終了後にフリーエージェントとなり、マリナーズと1年契約を結んだ。

昨季は開幕前に新型コロナウイルスに感染した影響で8月下旬まで戦列復帰できず、13試合の登板にとどまった。最初の4試合を無失点に抑えると、9月はクローザーを任されるようになり、4度のセーブ機会で4セーブを記録。11試合に登板した時点で防御率2.45をマークしていたが、最後の2試合で計5失点と打ち込まれ、自己ワーストの防御率5.84でシーズンを終えた。

メジャー3年間での通算成績は、150試合に登板して9勝9敗8セーブ、48ホールド、防御率3.69。新型コロナウイルスの影響で移籍市場の動きが遅く、2月に入っても契約が決まらなかったことが、古巣復帰の決断を後押ししたとみられる。日本で通算156セーブ、139ホールドを記録しているベテラン右腕は、オリックスにとって大きな戦力となるはずだ。

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