日産 新型ノートに次なる秘策!? 高級版“ノート オーラ”が2021年初夏に登場か

日産 新型ノートに次なる秘策があるようだ。高級バージョンの“ノート オーラ”が2021年初夏にも登場するという。車幅を拡大し、グリルやバンパーのデザインも変更。インテリアも上質な仕様にアップグレードされる。現時点で判明している新型ノート オーラの情報について徹底解説する!

日産 新型ノート e-POWER/新型ノート AUTECH(オーテック)

▲TOP画像は新型ノートの通常グレード「ノート X」(右)とカスタムモデル「ノート AUTECH(オーテック)」(左)

販売好調な新型ノートの売れ行きが“ノート オーラ”登場でさらに加速!?

発売1ヶ月で2万台を受注した新型ノート

2020年12月23日(水)に発表された日産の新型コンパクトカー「ノート」(ノート e-POWER)が、好調な立ち上がりを見せている。

日産によると、当初月間販売目標の8000台に対し、約2.5倍に相当する20044台の受注を獲得したという。

新型ノートは、フルモデルチェンジでプラットフォームを一新。独自のハイブリッドシステム「e-POWER」も第2世代にアップデートさせた。新型電気自動車「アリア」との近似性を感じさせる先進的な内外装など、見どころは満載のニューモデルだ。

2代目ノート メダリストの後継モデルが追加設定される

写真は通常モデルの日産 新型ノート e-POWER

そんな新型ノートの順調な滑り出しをさらに後押しする秘策が、このあと用意されている。高級仕様「ノート オーラ」だ。

先代(2代目)ノートには上級グレード「ノート メダリスト」が用意されていたが、その後釜となる。しかもノート オーラは、従来型のノート メダリスト以上に差別化が図られているというから気になるところだ。

ノート オーラの名称は、新型ノートがプレ発表された2020年11月24日(火)の時点からSNSなどでささやかれており、当初よりノート メダリスト後継モデルの存在は日産ファンの間では知れ渡っていた。

車幅拡大で3ナンバー化! 専用グリル&バンパーにより見た目も上質に変化する

ワイドフェンダー化で3ナンバーボディに

写真は新型ノートのプレミアムカスタムモデル「ノート AUTECH(オーテック)」

新型ノートが発表される前、ノートが3ナンバー化されるとのリーク情報が流れたことがあった。ところが実際に発売された新型ノートのボディサイズは全長4045mm×全幅1695mm×全高1520mmと、5ナンバー規格に収まる寸法だったことから、誤報ということになった。

しかし3ナンバーのノートは存在していた。それが今回ご紹介する「ノートオーラ」の正体だったのだ。

フェンダー(タイヤ周りのアーチ部)が拡大されたことで、車幅が5ナンバー規格の1700mmを少しオーバーする寸法となる。30mmから40mm程度ワイドになるだけのようだが、それだけでもグンと安定感のあるスタイリングとなるというから、カーデザインとは繊細なものだ。

専用グリルの採用でプレミアム度をアップさせる

通常版の新型ノートには日本の伝統工芸「組子」をイメージしたクロス形状のパターンがあしらわれる, AUTECHモデル共通デザインの緻密な形状を採用した「ノート AUTECH」のフロントグリル
通常版の新型ノートには日本の伝統工芸「組子」をイメージしたクロス形状のパターンがあしらわれる, AUTECHモデル共通デザインの緻密な形状を採用した「ノート AUTECH」のフロントグリル

見た目の変化はワイド化だけにとどまらない。フロントグリルは、通常版ノートに採用されるブラックの網目状グリルに対し、カスタム仕様の「ノート AUTECH」やミニバンのエルグランドなどで採用されている、ドットの並んだ緻密な形状となる。

新型電気自動車「アリア」のフロント周りのような複雑なパターンとなるかもしれない。

通常版ノートでは採用しなかったテール周りのLED化が実現する

そこ、なんで光らないの!? と全ノートファンがため息をついた残念ポイントが、ついに改善される!?

また前後のバンパー形状も変更されるほか、テールの1文字上につながるガーニッシュにLEDが点灯し、併せてテールランプ類もLED化される。同様のデザインを採用するアリアと、こちらもさらにイメージを近づけた格好だ。

通常版ノートのテールランプではLEDではないノーマルの電球を使用しており、せっかくのガーニッシュも点灯しなかったのがちょっと惜しいポイントだったのだが、実はノート オーラのために温存してあったのか! と今さらながらと気付かされた。

複雑なパターン柄を採用する「日産 アリア」,アリアの場合、左右テールランプを一文字につなぐガーニッシュ部は写真のように極めて繊細に美しく点灯する
複雑なパターン柄を採用する「日産 アリア」,アリアの場合、左右テールランプを一文字につなぐガーニッシュ部は写真のように極めて繊細に美しく点灯する

新型ノート オーラの価格は約50万円高の260万円~!? 室内の質感は大幅にアップする

写真は北米仕様の新型SUV「ローグ」のインテリア
写真は新型ノートAUTECHのインパネまわり

新型ノートの内装といえば、先進的なインテリアデザインでインパクトがある。

ただ実車を見るとハードプラスチックの素材が多く使われていたり、フル液晶のように見えるメーターも、左右2分割の小型液晶(左のみフルカラー)だったりと、実はコストにシビアな設計であることを想像させるものだった。

新型ノート オーラではそんなところも細かくアップグレードされる。むしろ外装以上にインパクトがあるのはコチラかもしれない。

メーターはフルカラーの大画面液晶化、ソフトパッド素材も多用

日産 新型ノートのメーターは一体型パネルのように見えて、実は左右2分割で構成されている, 写真は北米向けの新型SUV「パスファインダー」(2022年モデル)に備わる12.3インチフルカラー液晶メーターパネル
日産 新型ノートのメーターは一体型パネルのように見えて、実は左右2分割で構成されている, 写真は北米向けの新型SUV「パスファインダー」(2022年モデル)に備わる12.3インチフルカラー液晶メーターパネル

新型ノート オーラではインパネのソフトパッド化や木目調パネルなどの加飾拡大が施され、メーターパネルも大画面のフルカラー液晶となる。遮音材の使用も増え、静粛性も向上するようだ。

なおオーディオシステムにも秘策があるようで、高音質なサウンドが楽しめる模様。

シートは合皮とファブリックのコンビシートが標準仕様で、本革仕様の設定もある。

本革シートは通常版ノートにも設定されているが、ノート オーラの革には艶感のあるセミアニリン仕上げが施され、差別化が図られているようだ。ブラック基調の設定しかない新型ノートに対し、新型ノート オーラには明るい内装色の設定もあるかもしれない。

通常版の「ノート X」にオプション設定される本革シート, 写真は新型ローグ(新型エクストレイル北米版)の本革シート仕様車
通常版の「ノート X」にオプション設定される本革シート, 写真は新型ローグ(新型エクストレイル北米版)の本革シート仕様車

価格は約260万円から、発売時期は遅れが生じ2021年初夏頃に延期か

新型ノート オーラの価格は上記の豪華装備や新機能の追加、質感向上で、通常版ノート e-POWERの最上級グレード「X」(218万6800円)に対し、さらに40~50万円高の設定、約260万円となりそう。

本革仕様やプロパイロットは通常版ノート同様にパッケージオプションとなるため、フル装備にすると300万円台中盤となかなか高額な価格帯に突入する。

写真は通常版のノート e-POWER

新型ノート オーラの発売時期だが、当初は新型ノートからおよそ3か月遅れの2021年春頃とされていた。しかし最新の情報では、発売が延期されているとのこと。

昨今の半導体不足の問題は新型ノートの生産体制にも大きく影響を及ぼした。したがって新型ノート オーラの発売は、早くとも2021年初夏頃の見込み。

最新の情報が入り次第、本ページもアップデートする予定なので、改めてチェックして欲しい。

[情報まとめ:MOTA(モータ)編集部 スクープ班]

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