巨人・原監督がS班に全幅の信頼も「分かっていなかったら落とすだけ〝失敗班〟」

巨人・原辰徳監督

巨人・原辰徳監督(62)が6日、この日から沖縄キャンプをスタートさせた「S班」に全幅の信頼を置いた。

宮崎でキャンプを行う若手を中心とする一軍本隊は、この日から第2クールに突入。朝方の雨天の影響で午前中の一部メニューを天候が回復した午後に回し、最終的には予定していた全ての練習を消化した。臨機応変に対応した指揮官も「やりたいことは全てやれた」とニンマリだった。

一方、ベテランや主力、外国人選手などで構成される「S班」は、この日から練習場所を東京ドームから沖縄に移し、全員ユニホームを着用して本格的なキャンプに入った。一軍本隊と沖縄で合流する16日までに、どのような調整が必要かを問われると、原監督は「S班の連中は分かってる。大人の集団というか、プロ集団ですから」と大きな信頼を口にした。自覚があると判断したからこそ、マイペースな調整も認めてきたわけだが、指揮官は最後にこうも付け加えた。

「分かっていなかったら、落とすだけだから。非常にドライに扱っていい選手たち。こっち(一軍本隊)はまだ手取り足取りね。押したり、引いたり、すかしたりという感じで指導はするけれど、S班はそういうことをする必要はないから。分かっていなかったらS(スペシャル=特別)班ではありません。〝失敗班〟です」

独特の表現を用い、笑いながら語ったが、油断すればただちに居場所を失う弱肉強食の世界であることは間違いない。一軍生き残りをかけ、ヤングGたちは宮崎で猛練習を積んでいるだけに「S班」も隙は一切みせられない。

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