発達障害者の就労支援 警備会社がオフィス開設

発達障害者の就労支援事業に取り組んでいるディーキャリア宮崎オフィス

 交通誘導やイベント警備を手掛ける「セキュリティロード」(宮崎市、齊藤慎介社長)が開設した同市江平西1丁目の「ディーキャリア宮崎オフィス」が、発達障害者の就労移行支援に取り組んでいる。仕事の模擬体験などのカリキュラムを提供し、利用者の就職活動をサポート。同オフィスによると、発達障害者に特化した就労支援事業は県内でも珍しいという。
 セキュリティロードは地域福祉に貢献しようと事業を計画し、2020年5月に関連会社「エイジングファン」を設立。東京の障害福祉事業所とフランチャイズ契約を結び、1月4日に同オフィスでの事業を開始した。
 コンサルタント業経験者などスタッフ5人が業務を担当。実際の職場を想定したトレーニングなどを行い、就職後も定期面談などを実施。現在は20代男性1人と40代女性1人の計2人が利用し、20代男性1人が体験通所している。同27日には仕事を通した人生設計についての講義があり、通所者2人がスタッフの話を熱心に聞き入っていた。
 同オフィスの白坂武伸管理者は「障害者の適性や能力を踏まえ、希望に沿った仕事に就けるよう手助けし、職場に定着できるよう努めたい」と話している。

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