【新型コロナ】神奈川県所管域で新たに37人感染 藤沢、鎌倉在住の高齢者死亡

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は6日、感染して入院していた70代女性と90代男性の死亡が確認されたと発表した。また、新たに県所管域で10歳未満~100歳代の男女37人の感染が確認された。このうち14人は感染経路が不明という。

 県によると、死亡した70代女性は藤沢市内在住で、1月24日に発症。死因は新型コロナによる肺炎という。90代男性は鎌倉市内在住で、同25日に発症。入院先の病院で新型コロナによる肺炎で死亡した。

 クラスター(感染者集団)が発生した厚木保健福祉事務所管内の病院で新たに入院患者3人の感染が判明。同病院での感染者は計9人となった。いずれもクラスター認定されている平塚保健福祉事務所管内の高齢者福祉施設で新たに1人の感染を確認、小田原保健福祉事務所管内の民間医療機関でも2人の感染が確認された。それぞれ感染者は計25人、計15人となった。

 また、県は陽性患者の未処理があったと発表した。1月30日、海老名市内に住む50代の女性が厚木保健福祉事務所大和センター管内の医療機関で検査を受診。陽性と判明したため、同機関から同日、同センターに発生届のファクスを送信したが、何らかの事情でファクスが同センターに届かなかったという。

 2月1日、同センターは医療機関からの発生届を郵送で受理したが、ファクスで既に受理済と誤認し、厚木保健福祉事務所に通報しなかった。

 患者は適切な自宅療養サポートを受けることができず、4日に患者が同事務所に問い合わせたところ発覚したという。

 県は「誠に遺憾。郵送とファクスの処理について各保健所でしっかり手続きするように要請した。申し訳ありません」と謝罪した。

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