コロナ禍・日本の“救世主”TBS「NEWS23」小川アナ夫 オンライン診療の第一人者

小川彩佳アナ

新型コロナウイルス禍の救世主となるか!? 今夏出産予定の「NEWS23」(TBS系)のメインキャスターでフリーの小川彩佳アナウンサー(35)が1日から、TBS局内ではない別の場所から中継で出演する異例の措置を取っている。同ウイルス感染の危険性を極力、少なくするための非常手段だが、この小川アナの夫で医師のTさんに今、医療界から熱いまなざしが向けられているという。世界の感染者が100万人を超えた新型コロナ。日本もその猛威にさらされており、Tさんは“救世主”になるのでは?と期待されているのだ。

小川アナは1日の「NEWS23」の放送から、TBS内のスタジオではなく、局外の別の場所から中継で画面に登場し、司会をこなすという異例の態勢を取った。前日の3月31日、TBS本社ビル内で勤務する派遣契約の60代男性スタッフが新型コロナウイルスに感染していたことが判明。男性は番組制作には関わっていなかったが、妊娠中の小川アナの安全に配慮した特別措置が講じられたのだ。

本人も1日の放送で「感染のリスクが低い場所からお伝えすることとなりました。明日以降もこのような形でお目にかかることとなります」と説明。2日も、単独で映る際の画面には局外からの生放送であることを示す「LIVE」のテロップが入り、アンカーとのやりとりでは画面が分割されるなどした。この日はコロナ関連で、働く妊婦の不安を取り上げた。

この小川アナの夫で医師のTさんが今、大きな注目を集めている。

「新型コロナの感染が広がり続け、医療崩壊危機が叫ばれる日本を救うのがTさんではないか、といわれている。なぜならオンライン診療の日本の第一人者が誰あろう、Tさんだからです」(医療関係者)

日本中を不安に陥れている新型コロナに打ち勝つ“救世主”と期待されるのが、Tさんだというのだ。医療系IT企業で「代表取締役医師」の肩書を持つTさんは、東大医学部を卒業後、脳神経外科医として都内の病院に勤務。その後、米国に留学し、米国医師免許を取得した。帰国後は医師ではなく、大手コンサルティング会社に移り、2015年に医療系IT企業を立ち上げた。

「Tさんは旧態依然とした日本の医学界を変えようと、長年にわたり、既得権益に守られた大物医師たちと闘ってきた」(医療コンサル関係者)

日本医師会は1日、「欧米諸国では感染の拡大が止まらず、日本も油断すると同じような状況になる」と政府に対し、緊急事態宣言を出すべき時期であるとの考えをすでに示している。

政府の専門家会議の尾身茂副座長も同日、感染者数の多い東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫の医療体制について「感染症指定病院がいっぱいになるのは目に見えている。今日、明日にでも抜本的な対策が必要。満杯になってからやるのでは遅い。オーバーシュート(爆発的患者急増)が起きる前に医療崩壊に陥る危険性がある」と指摘した。

感染者数が増えれば、感染者が街中の病院に殺到しかねない。そこで、がぜん注目されるのが、Tさんが推進するオンライン診療だ。

病院関係者は「スマホなどを使ったオンライン診察は早急に広く進めたほうがいい。そうしないとコロナ感染しているのに無症状で、別の病気の診察目的で来院し、知らないうちに院内感染させてしまうケースが増えてしまう。持病の薬が必要な人は怖くて来院できなくなる」と話す。

安倍首相もこのほど「医師、看護師を感染リスクから守るため、オンライン診療を活用していくことが重要」と明言。これを受け、厚労省は、2回目の診察からしか認められていないオンライン診療を初診にも認めるなどの規制緩和を検討している。

「感染疑いのある患者と医療関係者の対面がなくなれば、医療関係者への感染は防げる。今後、感染者が増えていけば、自宅療養となる感染者のケアや薬の処方も、オンラインならばリスクなしで可能となります」(前出の病院関係者)

米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、世界全体の感染者が2日に100万人を上回り、死者も5万人を超えた新型コロナ。「代表取締役医師」Tさんがクローズアップされる日は、確実に近づいていそうだ。

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