平野美宇、今季初の有観客試合で単複2勝 502名が熱戦に拍手

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 2月6日(土)>

6日、卓球Tリーグ女子で2位の日本生命レッドエルフが、首位の木下アビエル神奈川にマッチカウント3-2で勝利した。両チームは今季ともに12勝の勝ち点40で並び、レギュラーシーズン2位以上が確定。年間王者を決めるプレーオフファイナル進出を決めた。

この試合はTリーグ女子で今季初の有観客試合となった。会場の北九州市総合体育館に集まった502名のファンが熱戦に拍手を贈った。

平野美宇が単複2勝、全日本王者の石川佳純も貫禄勝ち

写真:石川佳純木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE

日本生命は、東京五輪代表の平野美宇がダブルスとシングルスでいずれも勝利した。平野は5日の日本ペイント戦に続き2日間で単複4勝。この日は1月30日に破れたKA神奈川の長﨑/浜本ペア、木村香純にいずれもリベンジを果たした。

また、昨季最多勝の森さくらは、5番のビクトリーマッチ(延長1ゲーム)で勝利。4番のシングルスで敗れた木原美悠をデュースで下す勝負強さを見せた。

KA神奈川は、1月の全日本選手権を制した石川佳純が、2021年Tリーグ初出場となった。石川は18歳の若手・麻生麗名の挑戦を3-1で退け、今季8勝目を挙げた。

日本生命レッドエルフの監督、選手コメントは以下の通り。

村上恭和監督コメント

写真:村上恭和総監督(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

今日の勝因

レギュラーシーズン初めてお客さんを入れての試合。その中で勝てたのが最高でした。前回対戦では負けているダブルスが勝ったのが大きな勝因。平野美宇が前回負けた木村選手に3-0で勝った。森さくらも木原選手によく負けている。負けている相手をひっくり返して勝てたのが勝因。

勝ち点40達成について

ダブルスがよく頑張った。特に前半戦(で起用した)前田、赤江組が8勝4敗。勝因は前田がダブルスに専念して、チームのために献身的にやっているのも大きいと思います。

今季初の有観客開催について

いいプレーには拍手していただくし、観客のいるいないは全然違うなと。これからコロナが収束して1,2シーズン目のようにお客さんを入れて試合をしたいと思いました。明日もお客さんが入るということでお互いいい試合ができればと思っている。

平野美宇コメント

写真:平野美宇(右)、前田美優ペア(日本生命レッドエルフ)/提供:©T.LEAGUE

試合を振り返って

今日は2試合出場させてもらって、両方勝つことができてすごく良かったです。

前回敗れた1月30日の対戦からの準備について

期間的には3日くらいの練習だった。良い練習ができて、ダブルスもシングルスも自信を持って臨めている。試合感覚も1月よりもよくなっている。

Tリーグ今季の手応えについて

Tリーグにたくさん出場させてもらって、毎試合毎試合、試合の感覚が良くなっている。7試合目とかなんですけど、良くなっている感覚が楽しいです。まずは気持ちの面で、どんな選手と試合しても強気で行けている。どんなサーブをするレシーブをするという作戦の判断が早くできるようになってきたかなと思います。普段は試合が多くあるんですけど、コロナ禍で試合が少なかったので、こういう機会があってすごく嬉しいなと思います。

ダブルスについて

前田選手とは試合前の練習だけで、練習できたわけではない。コンビネーションもよくなってきて、前回負けたペアに勝てたのですごく良くなっている。

今季初の有観客開催について

無観客に慣れてきていたので、不思議な感じだったんですけど、お客さんが入ると楽しい。(有観客が)当たり前でないということを感じて、感謝の気持ちを持って、見に来てくださった方にいい試合をお届けできたらと思う。

ファイナルに向けて

(前の試合は)特に大事な1戦と聞いていたので、勝つことができて嬉しい。また1戦1戦頑張っていきたい。

日本生命レッドエルフ 3-2 木下アビエル神奈川

写真:森さくら(日本生命レッドエルフ)/提供:©T.LEAGUE

○平野美宇/前田美優 2-1 浜本由惟/長﨑美柚
11-9/8-11/11-8

麻生麗名 1-3 ○石川佳純
4-11/5-11/11-6/3-11

○平野美宇 3-0 木村香純
11-4/11-7/11-2

森さくら 0-3 ○木原美悠
10-11/9-11/8-11

○森さくら 1-0 木原美悠
12-10

文:ラリーズ編集部

© 株式会社ラリーズ