アンドルース、K・デービスを含む2対3の交換トレードが成立

日本時間2月7日、アスレチックスとレンジャーズのあいだで衝撃のトレードが成立した。アスレチックスはかつて3年連続40本塁打以上を放った大砲クリス・デービスら3選手を放出し、レンジャーズで10年以上にわたって正遊撃手を務めたエルビス・アンドルースら2選手を獲得。デービスもアンドルースも近年成績を落としているとはいえ、チームの中心選手として活躍してきたベテラン同士が交換されるという驚きのトレードとなった。

アスレチックスはデービスのほかに、若手捕手のジョナ・ハイムと昨年のドラフト4巡目で指名した右腕デーン・アッカーを放出。レンジャーズからアンドルースと控え捕手のアラミス・ガルシアを獲得した。デービスの契約が今季で終了するのに対してアンドルースは契約があと2年残っているため、レンジャーズは1350万ドルをアスレチックスへ支払っている。

アスレチックスは今オフ、マーカス・セミエンがフリーエージェントとなってブルージェイズへ移籍しており、遊撃の穴埋めが急務となっていた。アンドルースはレンジャーズでレギュラーの座を剥奪され、内野のユーティリティを務める予定だったが、アスレチックスでは正遊撃手として起用されるとみられる。

2009年にメジャーデビューしたアンドルースは、10年以上にわたって正遊撃手として活躍。2010年から2年連続でワールドシリーズの舞台を経験し、オールスター・ゲームにも2度(2010年と2012年)選出された。2013年4月には8年1億2000万ドル+オプション1年で契約を延長。しかし、自己ベストの20本塁打、88打点、OPS.808をマークした2017年を境に成績が下降し、昨季は29試合で打率.194、3本塁打、7打点、OPS.702に終わった。

一方のデービスは、アスレチックスに加入した2016年から3年連続で40本塁打以上を放ち、自己最多の48本塁打を放った2018年には本塁打王のタイトルを獲得。2019年4月に2年3350万ドルの契約延長を手にしたが、2019年は23本塁打にとどまり、昨季は30試合で打率.200、2本塁打、10打点、OPS.632という自己最悪のシーズンとなった。レンジャーズでは左打ちのウィリー・カルフーンやデービッド・ダールと併用されることになりそうだ。

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