【米ゴルフ】スピース4年ぶりV狙う「フェニックスOP」の意外な“強敵”

首位タイで最終日に臨むスピース(ロイター)

ゴルフの米男子ツアー「フェニックス・オープン」(アリゾナ州TPCスコッツデール=パー71)は2017年の「全英オープン」以来の優勝をめざすジョーダン・スピース(27)が通算18アンダーでザンダー・シャウフェレ(27)と並んで7日(日本時間8日)の最終日を迎える。

さらに1月に同性愛者への差別的発言が問題となり、ラルフローレンとのアパレル契約が解除されたジャスティン・トーマス(27)が4打差の5位。5打差の7位からはブルックス・ケプカ(30)が約1年7か月ぶりの勝利を目指し、史上最年長の53歳でのVがかかるスティーブ・ストリッカー(いずれも米国)もいるという豪華なメンバーが上位に揃った。

人数制限付きとはいえ、観客を入れた試合の最終日は会場でも、テレビ観戦でも大いに盛り上がりそうだが、意外な〝難敵〟がいる。

それは、米スポーツ界最大のイベント、NFLの「スーパーボウル」。午後6時半の開始に合わせ、ゴルフは最終組が午後1時20分にスタート。6時ごろ(いずれも米国東部時間)には全組がホールアウトし、優勝シーンを見届けてテレビのチャンネルを変える、あるいはテレビが見られる場所に行く、というのが「スーパーボウル・サンデー」の定番となっている。

ところがゴルフがプレーオフになると、通常とは違った景色が見られることになる。

これだけの豪華なメンツだけに、プレーオフで勝敗を決するとなればさらに盛り上がりそうなもの。しかし、時間によっては「スーパーボウル」が始まるので、クライマックスともいえるタイミングで会場に来た観客がテレビのある場所へ移動を始めてしまうのだ。

「フェニックス・オープン」が開催されているアリゾナ州で「スーパーボウル」が始まるのは午後4時半。日没までは余裕があるのでプレーオフに支障はないが、ホールを重ねる毎に観客が減っていく、かもしれない…。

特定のスポーツに肩入れするファンには信じ難いかもしれないが、これが米国。日本時間8日の午前はどんな光景がみられることになるのか。

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