【競泳】平井代表HCが総括 5か月ぶり実戦の瀬戸は「頂点を目指すところにはまだ時間がかる」

平井伯昌ヘッドコーチ

競泳のジャパンオープン最終日(7日、東京アクアティクスセンター)、日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(57)が大会を総括した。

不倫問題で活動停止処分を受けていた東京五輪代表の瀬戸大也(26=TEAM DAIYA)について、平井コーチは「今のコンディションでは200個人メドレーと200バタフライを同じ日に行うのは難しいと思う」と指摘。その上で「調子は7割くらいまでは戻るが、最後の1割ぐらいの本当に頂点を目指すところにはまだ時間がかると思う。(五輪)本番までと考えると時間はあるので早くコンディションが上げられるように焦らずやってもらいたい」と語った。

また、萩野公介(26=ブリヂストン)は400メートル個人メドレーで6位に終わり、平井コーチは「(同種目が)負担になっているのは事実」と話す。代表選考会となる4月の日本選手権に向けて「どのような種目をエントリーするか。本人とも話をしたが、彼は2大会連続メダリストで金メダリストなのでチャレンジできる種目を選んでいこうと。泳がなければいけないとかではなく、積極的に臨める種目を選んでいかないと好結果にはつながらないと思う」と、柔軟に対応していくことを明かした。

この日は女子50メートル自由形で池江璃花子(20=ルネサンス)が2位に入り、復帰後初の表彰台に立った。上位3人が24秒台だったことから、平井コーチは五輪のリレー種目を見据え「50のスピードが100につながれば。今日の記録が起爆剤になる可能性がある」と期待を膨らませた。

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