【競泳】次戦バタフライ〝解禁〟の池江璃花子 西崎コーチは「日本選手権の標準記録を突破して選択肢増やす」

復帰後初の表彰台に立った池江。中は優勝した・大本里佳、右は3位・五十嵐千尋

競泳のジャパンオープン最終日(7日、東京アクアティクスセンター)、女子50メートル自由形決勝は白血病からの完全復活を目指す池江璃花子(20=ルネサンス)が24秒91の2位に入り、復帰後初の表彰台に立った。

池江について、コーチを務める西崎勇氏は「25秒3から4が出ればやってきたことの成果が出るんじゃないかと話していたけど、今までもそうだったようにいい意味で裏切ってくれた」と率直な感想を語った。

池江の次戦は20、21日の東京都オープンで、50メートルと100メートルバタフライに出場する。

本人は自信がないというが、西崎氏は「練習メニューで個人メドレーや4泳法を泳ぐことが多く、そこでのバタフライを見ていると日に日に良くなっている」と手応えを感じている。続けて「一時期は筋量が追いつかずに腕が回らないこともあったが、今は最後までテンポよく泳ぐことができているので、ここから刺激を入れてレースにつなげられたら」と期待を込めて語った。

池江は100メートル自由形で東京五輪代表選考会となる日本選手権(4月)の参加標準記録を突破しているが、出場種目を決めたわけではない。西崎氏は「バタフライの結果も踏まえ、最終的に本人とミーティングして決めたい。日本選手権の参加標準記録を突破することで(選択肢を)増やせる。最大限に可能性を広げて何が最善なのか方向性を出そうと話をしている」と説明した。

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