中日の春季キャンプで立浪和義臨時打撃コーチ(51)が「鬼ぶり」を発揮している。
沖縄・北谷での7日のシート打撃では、一軍野手陣の打棒が爆発。又吉、松葉ら6投手に、木下拓、郡司の柵越えを含む18安打を浴びせた。
全員2打席で、特に立浪氏が指導に時間を割いている“強化指定選手”の京田、根尾がそれぞれ1安打、岡林は2安打をマーク。ところが京田と根尾に対しては「まだちょっとタイミングが取れてなかった。今は結果がどうのこうのよりも、打席の中でバットをしっかり振れるかどうか。2人には目先の結果にこだわらずにやってほしい」とピシャリ。
2安打の岡林についても「全然まだまだと思う。今日はたまたまポンポンといい形で打てたけどね。まだまだ下半身を使ってスイングするということに関していえば、まだ下が弱いので。今はどんどん朝からバットを振らせている。油断せずに、仮に今、へばって打てなくなっても、先を見据えないといけない選手なので。どんどん振り込みをさせていかないといけない」と手厳しい。
岡林も「今日ができても明日できなければだめ」と気を引き締めており、今キャンプでは500スイングを日課としていることを打ち明けたが、鬼メニューは立浪氏の意向が働いてるよう。
「こんなに振るのは初めての経験なので全身きついけど、下半身も去年使ってなかった分だいぶ疲労がきている」という岡林の両手は、マメだらけで皮がめくれ、血が出ているところもあるほどだ。
立浪氏は「臨時コーチと言えば響きはいいけど、アルバイトみたいなものなので、この期間はとにかく何とかいい方向にいくようなアドバイスを送ってやれるようにやっている」。臨時とはいえミスタードラゴンズによる“ノー遠慮”の鬼指導は、若手たちにとっていい鍛錬となっているようだ。