メッツが中堅手補強 カブスから放出のアルモラJr.と契約合意

日本時間2月8日、メッツがカブスからノンテンダーFAとなっていたアルバート・アルモラJr.と契約合意に達したことが明らかになった。現時点では契約条件の詳細は不明だが、出来高の比重が大きいメジャー契約になる見込みであることが報じられている。メッツは今オフ、中堅手の補強を目指しており、ジョージ・スプリンガーやジャッキー・ブラッドリーJr.の獲得にも動いていたが、ひとまずアルモラJr.を獲得することで最低限の補強を実現させた。

現在26歳のアルモラJr.は2012年のドラフトでカブスから1巡目(全体6位)指名を受けてプロ入り。守備力だけでなくリーダーシップへの評価も高く、トップ・プロスペクトとして期待され、メジャー2年目の2017年には132試合に出場して打率.298、8本塁打、46打点、OPS.782とまずまずの成績を残した。

2018年は自己最多の152試合に出場して打率.286、5本塁打、41打点、OPS.701をマークしたが、2019年5月にアクシデントが発生。アルモラJr.が放ったファウルボールが客席の少女を直撃してしまったのだ。アルモラJr.は涙を流し、試合は一時中断。このアクシデントの影響があったのか、2019年は130試合に出場して自己最多の12本塁打を放ったものの、打率.236、32打点、OPS.651と成績を悪化させてしまった。

昨季は28試合で打率.167、0本塁打、1打点、OPS.465と自己ワーストの成績に終わり、昨年12月にノンテンダーFAに。メッツではこれまでフアン・ラガレスやジェイク・マリズニックが担っていた役割を担い、左打ちのブランドン・ニモとのプラトーン起用が想定されている。

なお、メッツの中堅手補強については情報が錯綜しており、「ニューヨーク・ポスト」はメッツがブラッドリーJr.の争奪戦から撤退していないことを伝えているが、その一方で「デイリー・ニュース」は「アルモラJr.の獲得はブラッドリーJr.からの撤退を意味する」と報じている。

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