ブルージェイズが便利屋マーウィン・ゴンザレスの獲得に興味

メジャーを代表するユーティリティ・プレーヤーの1人であるマーウィン・ゴンザレスには少なくとも5球団が興味を示していることが報じられているが、「スポーツネット」のシャイ・ダビディによると、そのうちの1球団はブルージェイズだという。ブルージェイズは今オフ、マーカス・セミエンを獲得して内野のレギュラー4人の顔ぶれが固まったものの、バックアップは手薄。複数のポジションを守れるゴンザレスが加入すれば大きなグレードアップとなる。

現在31歳のゴンザレスは2012年にアストロズでメジャーデビューし、2014年には内外野兼任のユーティリティとしてメジャーに定着。2017年には打率.303、23本塁打、90打点、OPS.907という素晴らしい成績を残し、チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。

翌2018年は三振が急増するなど打率.247、16本塁打、68打点、OPS.733と大きく成績を落とし、同年オフに2年2100万ドルの契約でツインズへ移籍。ツインズでも内外野の複数ポジションを守りながらレギュラーに近い出場機会を確保したが、2019年はOPS.736、昨季はOPS.606とピーク時のような打棒は戻らなかった。

ブルージェイズは一塁ブラディミール・ゲレーロJr.、二塁セミエン、三塁キャバン・ビジオ、遊撃ボー・ビシェットという充実の内野陣で開幕を迎えるとみられるが、内野のバックアップはサンティアゴ・エスピナルや招待選手のリチャード・ウレーニャが筆頭候補という寂しい状況。ゴンザレスが加入すれば大きなグレードアップとなるのは間違いない。

問題があるとすれば、内外野のレギュラーがほぼ固定されているブルージェイズでは「準レギュラー」というよりも完全な「控え」という扱いになる可能性が高いことだろうか。ゴンザレスがより多くの出場機会を得られるチームを希望するのであれば、ブルージェイズの優先度は低くなってしまうかもしれない。

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