Jリーグ・村井チェアマン 助っ人の入国緩和要請の批判懸念「民意から賛同を得られるか」

Jリーグ村井満チェアマン

Jリーグは8日にNPB(日本野球機構)との新型コロナウイルス対策連絡会議後に実行委員会を開催し、外国籍選手の入国時の待機期間の短縮および外国人監督や選手の新規入国の再開を政府に要請する方針を確認した。

村井満チェアマン(61)は外国人選手の入国に関して「待機期間の緩和の問題や入国に関する意見交換を行った。Jリーグとしても待機期間の緩和を求める。外国籍の方の入国の緩和を求めることで一致している」と説明し、関係省庁に今後要請していく。

ただ、サッカーおよび野球界だけが〝特例〟を求めることには、世間から批判的な声も出てきている。村井チェアマンは「(専門家の)先生方も、スポーツだけが特別扱いされるというのは民意から賛同を得られるかどうか、ちゃんと考えたほうがいいと。そうだろうと私も理解している。ビジネストラックがない中で、アスリートトラックだけが条件が緩和されるかどうかという問題もあると認識している」と世論も見極めながら慎重に対応していくとの見解を示した。

そして「今後五輪で外国から選手が入国するときにどのような待遇をするのかと同期(同じ動き)を取ることになる。スポーツ界と連携しながら、他の競技団体も含めて合意形成していく」と今夏の東京五輪も見据えて、スポーツ界が一体となって緩和を求めていく方針だ。

緊急事態宣言下だけに、世論に配慮しつつ今後は難しい対応を迫られそうだ。

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