【インタビュー】「運命のキスをお願い!」主演ジェリー・イェン “気持ちは盛り上がっているのに…”

― 「運命のキスをお願い!」出演作に決めた理由を教えてください。また、恋愛ドラマを選んだ理由は?

ジェリー・イェンさん(以下、ジェリー):ジャンルというよりは、陸星成という役を演じたいと思ったから出演を決めたんだ。

あと、実はこの役を引き受ける前にプロデューサーや監督と顔を合わせていた。プロデューサーは真面目で、僕や監督と共にいい作品にしたいという意気込みを感じた。だから僕も彼らと一緒に仕事をしたいと思った。それに脚本を気に入ったということもあるね。

「運命のキスをお願い!」より。© 2020 Youku information technology (Beijing) co., LTD, All Rights Reserved

― 大人の男性といえる年齢で甘いラブストーリーに出演することにためらいはありましたか?

ジェリー:このドラマの編集長の陸星成は確かに成熟した男といっていい年齢だ。でも年齢やキャリアは青春や恋愛と関係ない。どんな男も心の中に少年の一面があるからね。

― 陸星成は尊大で毒舌、口は悪いけど情に弱いという性格ですが、ご自身に通じるところはありますか?

ジェリー:そうだね、口が悪いところはよく似ているかも。僕も時々、気持ちは盛り上がっているのにクールに見られることがある。だから付き合いにくそうとか、とっつきにくいと思われてしまうことがある。でも親しい友人たちは、僕が単に子供っぽいだけだとよく分かっている。

それに最近では自分でも少年のような心を持ち続けたいと思うようになってきた。永遠に少年のような好奇心を持って世界を見ていたい。あとここ数年、陸星成と同じような経験をして、同じような心境でいるところは通じるところだと思う。

― ファッション誌の編集長役を演じる為に、どのような準備をしましたか?

ジェリー:体を鍛えたことと、実際にファッションデザイナーのところへ行って現場を見学させてもらったこと。僕自身、普段はとてもシンプルな服ばかりだから、今回の役を演じるにあたって友人のファンションデザイナーを毎日うっとうしがられるほど質問攻めにしたよ(笑)。

― 撮影中、一番印象深かったことは?

ジェリー:とにかく陸星成というキャラクターを演じるのは疲れた。精神的にね。陸星成は陰気な性格だから。

普段から努めて陸星成になりきろうとしていたんだんだけど、現場では僕が不機嫌そうにしていると周囲に誤解を与えてしまって。スタッフに「不機嫌なんじゃない、役に入ってるだけだ」って釈明したぐらいだよ。あるシーンの撮影では役に入りすぎてドアを壊してしまったこともあって。申し訳ないことをしたよ。

― このドラマで一番大変だったことは何ですか?

ジェリー:言葉に出さない演技がとても多かったこと。あとは、入浴シーンが一番大変だった。服を脱いで風呂に入るシーンだよ。視聴者からしたらほんの数秒だけど、僕は3か月以上かけてその撮影に備えたんだ。撮影中も毎日仕事が終わって、他の人たちが眠っている時間にトレーニングコーチについて体を鍛えた。撮影が長引いた時もしっかりトレーニングしたよ。毎日の睡眠時間は5時間しかなかった。だからその数か月は本当につらかったな。でもオンエアはたった数秒だったけどね。

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― ヒロイン童小悠を演じたシェン・ユエさんとの共演はいかがでしたか?20歳の年の差がありますが、撮影中、ギャップを感じることはありましたか?

ジェリー:とてもかわいらしい子だよね。彼女と共演して、ジェネレーションギャップを感じることはなかったし、あまり心配もしていなかった。彼女の演技のうまさに何度も驚かされたよ。相手役のいい演技はこちらもいい影響をもらえるんだ。

歳の差はあったけど、彼女も演技がうまいしお互い苦もなく役に入れたと思う。

― シェン・ユエさんとの共演シーンで一番印象深かったシーンや演技は?

ジェリー:シェン・ユエさんが演じる童小悠と童小悠のお父さんの息の合ったかけあいのシーンがあって、僕もすっかり役に入り込んでいた。それから彼女に殴られるシーンがあったんだけど、彼女の力が強かったことが印象に残っているよ(笑)。

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