巨人ドラ1・平内が〝若大将〟と対戦! 指揮官のサプライズに「来たな」

原監督が打席に入っても、動じず迫力ある投球を披露した巨人・平内

〝若大将〟との夢の「対決」が実現した。巨人のドラフト1位ルーキー・平内龍太投手(22=亜大)が8日、原辰徳監督(63)を打席に迎えてブルペン投球を行った。

突然の出来事だった。平内が投球を始めると、捕手の後方で視察していた指揮官が不意に立ち上がり、審判の後ろに立って球筋をチェックした後、ノックバットを持って静かに右打席へ…。思わぬ光景にルーキー右腕も「来たな、と思いました」と心中で覚悟を決めた。

普段ではなかなか見ることができない指揮官の打席入り。ブルペンは異様な緊張感に包まれたが、ドラ1らしい物怖じしない投球を披露した。投げ始めこそ、ストライクが入らない状態が続いたが「はじめ3球ぐらいは緊張感あったんですけど、そこからはあまり意識せずに投げれました」とケロリ。体に近いコースへの投球もあったが「いや、狙ってなくて、向こう行っちゃっただけですね。あ~ってぐらいですね(笑)」と、大物の片りんも見せつけた。

すべては指揮官からの大きな期待感を背負ってるからこそ。投球後には原監督から「ストライクからボールに行く軌道は良いけど、ボールからボールに(課題がある)ね。あの軌道をものにしないとダメだな」と的確に課題を指摘された。期待のルーキーはこの日の貴重な経験を糧に、一軍生き残りをかけて奮闘を続ける。

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